天使と悪魔
第16章 宿命の対決
・北山side
心配していた通り、千賀に子供が出来ちまった。
ほれみろ、言わんこっちゃない。
藤「どんな様子だった健永」
北「かなり悪阻が酷いみたいだわ」
藤「そっか無事、ハッ」
誰の心の中にもある不安。
玉「大丈夫さ、きっと」
宮「そう…だね‥」
郁人を産んだ天使が、ある程度まで生きていたのは。
未だ原因不明とされている
塚「でも、あの2人は愛し合っているんだから」
五「そうだって」
河「‥‥‥」
だからって必ずしも大丈夫とは言えない。
内「俺ら悪魔は射精しなければ抜く事ができへんこればかりは避けられん問題や」
そう避妊するのは不可能なんて洒落にもならない。
もちろん堕ろすこともできないし。
―が、分かっていても愛し合えば互いに求めてしまうもの。
ギュッ!
気がつけば俺は太輔の胸の中へ顔を埋め。
そんな俺の隣へそっと座り肩に手を置く横尾さん。
大丈夫だとでも言っているかの如く。
その横尾さんの隣では薮が心配そうに周りを見渡している。
塚ちゃん五関は無言のまま
郁人は下を向きトッツーの事でも考えているのだろう
タマと宮田は寄り添い天使と悪魔のカップルを不安そうに見つめていた。
と、その時。
内「亮太か!」
その空間を打ち破るかのように内が叫び声を上げ。
俺達は、ハッとして一斉にその方向を見る。
内「そうか分かった明日やな」
北「どうしたんで?」
内「屋良が動き出したそうや」
藤「‥‥っ」
内「あいつ魔王の手を借りるつもりみたいやで」
塚「なっ」
五「どうしようっていうんだ」
内「いくら待っても北山は来いへん亮太はシールドを外さん、こうなったら実力行使ってやつやな」
横「攻めて来る気か」
内「だが条件を出されたらしい」
玉「どんな」
内「まず忠誠の証として、村の半分の悪魔を自分とこへよこせと」
宮「えっ」
内「洗脳でもする気やろ」
悪魔をか…
内「使い勝手のいい手駒にしようってわけや」
藤「ふざけんな!」
北「太輔」
藤「あいつはそれを飲んだっていうの」
内「飲むも何も屋良自身が既に操られているんやから」
藤「なっ」
内「あいつが変わったのはどうやら、それが原因らしい」
魔王の目的って、いったい
・
心配していた通り、千賀に子供が出来ちまった。
ほれみろ、言わんこっちゃない。
藤「どんな様子だった健永」
北「かなり悪阻が酷いみたいだわ」
藤「そっか無事、ハッ」
誰の心の中にもある不安。
玉「大丈夫さ、きっと」
宮「そう…だね‥」
郁人を産んだ天使が、ある程度まで生きていたのは。
未だ原因不明とされている
塚「でも、あの2人は愛し合っているんだから」
五「そうだって」
河「‥‥‥」
だからって必ずしも大丈夫とは言えない。
内「俺ら悪魔は射精しなければ抜く事ができへんこればかりは避けられん問題や」
そう避妊するのは不可能なんて洒落にもならない。
もちろん堕ろすこともできないし。
―が、分かっていても愛し合えば互いに求めてしまうもの。
ギュッ!
気がつけば俺は太輔の胸の中へ顔を埋め。
そんな俺の隣へそっと座り肩に手を置く横尾さん。
大丈夫だとでも言っているかの如く。
その横尾さんの隣では薮が心配そうに周りを見渡している。
塚ちゃん五関は無言のまま
郁人は下を向きトッツーの事でも考えているのだろう
タマと宮田は寄り添い天使と悪魔のカップルを不安そうに見つめていた。
と、その時。
内「亮太か!」
その空間を打ち破るかのように内が叫び声を上げ。
俺達は、ハッとして一斉にその方向を見る。
内「そうか分かった明日やな」
北「どうしたんで?」
内「屋良が動き出したそうや」
藤「‥‥っ」
内「あいつ魔王の手を借りるつもりみたいやで」
塚「なっ」
五「どうしようっていうんだ」
内「いくら待っても北山は来いへん亮太はシールドを外さん、こうなったら実力行使ってやつやな」
横「攻めて来る気か」
内「だが条件を出されたらしい」
玉「どんな」
内「まず忠誠の証として、村の半分の悪魔を自分とこへよこせと」
宮「えっ」
内「洗脳でもする気やろ」
悪魔をか…
内「使い勝手のいい手駒にしようってわけや」
藤「ふざけんな!」
北「太輔」
藤「あいつはそれを飲んだっていうの」
内「飲むも何も屋良自身が既に操られているんやから」
藤「なっ」
内「あいつが変わったのはどうやら、それが原因らしい」
魔王の目的って、いったい
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