
天使と悪魔
第16章 宿命の対決
・藤ヶ谷side
北「そこをどけ」
藤「ハッ、ダメだ!ひろ」
屋「‥‥っ」
北「止めんな太輔」
藤「くっ」
北「言ったはずだ、こいつらは仲間だと」
屋「仲…間」
北「悪い亮太、俺のせいで苦しい思いさせちまってよ」
山「き…た‥山くん」
北「いま、楽にしてやるから」
屋「何をする気だ、よせ」
北「こいつを助けたかったら黙って見ていろ!キッ」
屋「なっ」
そして生命の息吹きが―
ひろの身体から光りとなって亮太の中へ注がれ輝きを増すのを。
屋「これは!?」
屋良はただ茫然としながら見つめていたんだ。
俺は、そんなこいつに。
藤「よく見とけよ、これが俺の愛した天使だ」
そう言う。
すると、その瞳から一滴の涙が零れ落ち。
それを見て確信した。
こいつの心の中にも、やっと光りが差し込んだんだってことを。
屋「亮太!」
山「屋良…にぃ‥フッ」
北「もっ、でぇじょぶ」
ドタッ!
藤「ひろ、ギュッ」
北「…っ、ハァハァハァ」
俺は慌てて倒れ込んだその身体を強く抱きしめる。
屋「どっ、どうしたっていうんだ?」
それを見て、驚く屋良。
内「分からへんのか」
屋「内?」
内「こいつはな自分の命を削って亮太を助けたんや」
屋「なに!?」
北「うっ…ハァハァハァ」
内「藤ヶ谷、少し触れても構へんか?ちょっとでも、楽にしてやりたい」
藤「あぁ」
と、内はひろの耳元に何度も息を吹きかけ。
内「どや?ニコッ」
北「ありがと…また‥面倒かけちまった」
内「さすがに藤ヶ谷の前で口からは出来へんからこれで勘弁な」
北「ふっ」
そうか、あの時もそうやってひろの身体を癒したってわけ。
山「北山くん大丈夫?」
北「心配すんな…これで‥あいこだ」
山「うん、ニコッ」
屋「俺は、間違っていたのか」
藤「屋良」
屋「あのとき、親父は天使に殺されたと思っていた」
山「屋良にぃ」
屋「だが亮太を包んだこいつの光りはあの時と同じってことは」
北「それって…俺の‥親父じゃね?」
藤「おまえ、なんか知ってるの?」
北「あぁ」
それは、誤解から始まった悲劇だったのかも知れない
・
北「そこをどけ」
藤「ハッ、ダメだ!ひろ」
屋「‥‥っ」
北「止めんな太輔」
藤「くっ」
北「言ったはずだ、こいつらは仲間だと」
屋「仲…間」
北「悪い亮太、俺のせいで苦しい思いさせちまってよ」
山「き…た‥山くん」
北「いま、楽にしてやるから」
屋「何をする気だ、よせ」
北「こいつを助けたかったら黙って見ていろ!キッ」
屋「なっ」
そして生命の息吹きが―
ひろの身体から光りとなって亮太の中へ注がれ輝きを増すのを。
屋「これは!?」
屋良はただ茫然としながら見つめていたんだ。
俺は、そんなこいつに。
藤「よく見とけよ、これが俺の愛した天使だ」
そう言う。
すると、その瞳から一滴の涙が零れ落ち。
それを見て確信した。
こいつの心の中にも、やっと光りが差し込んだんだってことを。
屋「亮太!」
山「屋良…にぃ‥フッ」
北「もっ、でぇじょぶ」
ドタッ!
藤「ひろ、ギュッ」
北「…っ、ハァハァハァ」
俺は慌てて倒れ込んだその身体を強く抱きしめる。
屋「どっ、どうしたっていうんだ?」
それを見て、驚く屋良。
内「分からへんのか」
屋「内?」
内「こいつはな自分の命を削って亮太を助けたんや」
屋「なに!?」
北「うっ…ハァハァハァ」
内「藤ヶ谷、少し触れても構へんか?ちょっとでも、楽にしてやりたい」
藤「あぁ」
と、内はひろの耳元に何度も息を吹きかけ。
内「どや?ニコッ」
北「ありがと…また‥面倒かけちまった」
内「さすがに藤ヶ谷の前で口からは出来へんからこれで勘弁な」
北「ふっ」
そうか、あの時もそうやってひろの身体を癒したってわけ。
山「北山くん大丈夫?」
北「心配すんな…これで‥あいこだ」
山「うん、ニコッ」
屋「俺は、間違っていたのか」
藤「屋良」
屋「あのとき、親父は天使に殺されたと思っていた」
山「屋良にぃ」
屋「だが亮太を包んだこいつの光りはあの時と同じってことは」
北「それって…俺の‥親父じゃね?」
藤「おまえ、なんか知ってるの?」
北「あぁ」
それは、誤解から始まった悲劇だったのかも知れない
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