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天使と悪魔

第18章 新しき命

・北山side

あの日―



北「ここはいったい」



意識が消えた瞬間に、俺はそこへと飛んでいた。



「宏光、宏光」



誰で、俺を呼ぶのは?



「私は全能なる神」



はっ?んじゃ、ここは。



「天だ、そしてお前が本来いるべき場所でもある」



なに言ってるんだよ。



「今から言う事をよく聞きなさい、私はあらゆる生のある者が共に助け合い幸せに満ちた世界を作りたかった」



それが俺らがいる世界だって言うのか?



「そうだ」



それで?



「だがいつの間にか生き物は争いを始め闇の心は悪を生み出し気がつけばそれが蔓延る世に変わってしまったのだ、だからそれを何とかしたいと考え」



まさか!



「最初の奇跡の天使の誕生だ」



なっ!?



「私の血を、選んだ天使に与えると長が生まれる」



長は、神の血から生まれていたってわけだな。



「だから特別な能力を持ち合わせているのだよ」



なるほど、フッ!



「本来は、1人しか生まれない長を2人誕生させその間に更に優秀な胎児を作り私の身体の一部分をあげた」



ちょ待て身体の一部分だと



「ハハハッ、驚いたか」



当たり前だわ。



「それにより、親の胎内で成長するにつれその子は神に匹敵する力が備わるというわけだ」



なんのために?



「お前の力は、究極の愛によって覚醒し周囲の者たちも含めたみなの想いにより発動される」



それは、屋良のときでなんとなく分かったぜ



「その力でなければ、世に蔓延る闇を浄化することは出来ない」



つまり、なんだ?その力を持つことが出来るのが。



「そうだ宏光 奇跡の天使 言い替えれば私の子であるお前のことだ」



はっ?俺が神の…



「だが、そのオーラは全ての魔を引きつけそれを欲っする者があとを断たなかった」



んじゃ今まで生まれて来た奇跡の天使っつうのは?



「役目を果たす事なく命は消えている」



なんでだよ。



「お前も経験したであろう心を壊され自ら死を選び」



そっか、だからどうなったか伝わっていなかったんだな。



「あぁ、みな傷つき人知れず命を絶ってしまった」





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