天使と悪魔
第18章 新しき命
・北山side
翌日―
北「可愛いなぁ」
二「だろ?んふふっ」
北「ちっちゃい手」
二「眼なんか健永にソックリでさ」
北「うおっ、動いた」
二「口元は俺」
ニカんちへ行ったら、鼻の下をデレッと伸ばしているこいつがいて。
千「そろそろ時間じゃね」
二「そうだった行かなきゃ」
北「どこへ行くんで?」
二「わったーと狩りへ行く約束をしているんだ」
北「大丈夫なん」
二「俺は父親だぞ、これからはこいつらを養ってかなきゃならないんだ」
北「はいはい クスッ」
二「パパちゃんは、お外で頑張って来まちゅねぇ」
パパちゃんって、ハハッ!
千「行ってらっしゃーい」
が、ニカが出掛けると。
千「宏光、あれはいったいなんだったんだ」
千賀が真剣な眼差しで聞いて来て。
北「なんの事?」
千「誤魔化してもダメ俺には分かってるんだから」
北「千賀」
千「独りで、なんでも抱え込むとこ悪いクセだ」
お前に言われるとは。
千「あの力は俺たち天使の力じゃない」
北「なんで分かる」
千「俺、一度死にかけた事があるんだよ」
北「えっ」
千「子供の頃に遊んでて、池に落ちちゃってさ」
北「それで」
千「諦めかけたとき温かい光りに包まれ」
まさか。
千「声が聞こえたんだ」
北「どんな」
千「お前は死んではならない、この先の将来で重要な役割を果たす事となっているって」
神の声―
千「あのときと同じだった宏光の光りに包まれた感覚が」
北「‥‥っ」
千「もしかして神の」
北「言うな!」
頼む、それ以上は…クッ!
千「言わないよ、でもこれだけは覚えてて」
北「千賀」
千「みんな、宏光のことが大好きなんだって事」
北「ぁ…‥」
千「何があっても、どんな結果になっても俺達はガヤさんも信じて待っていると思う」
北「おまえ」
千「巡り逢いって偶然なんかじゃない互いが必要とし惹きつけ合う、それは宏光も同じさ」
離れたとしても、また巡り逢える。
そう言いたいん?
千賀は優しく微笑み、太輔親になるってすげぇな。
大きな困難を乗り越えた姿は何よりも逞しく、慈愛に満ちていた。
ニカとの愛の結晶である、幼子を抱きしめ。
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翌日―
北「可愛いなぁ」
二「だろ?んふふっ」
北「ちっちゃい手」
二「眼なんか健永にソックリでさ」
北「うおっ、動いた」
二「口元は俺」
ニカんちへ行ったら、鼻の下をデレッと伸ばしているこいつがいて。
千「そろそろ時間じゃね」
二「そうだった行かなきゃ」
北「どこへ行くんで?」
二「わったーと狩りへ行く約束をしているんだ」
北「大丈夫なん」
二「俺は父親だぞ、これからはこいつらを養ってかなきゃならないんだ」
北「はいはい クスッ」
二「パパちゃんは、お外で頑張って来まちゅねぇ」
パパちゃんって、ハハッ!
千「行ってらっしゃーい」
が、ニカが出掛けると。
千「宏光、あれはいったいなんだったんだ」
千賀が真剣な眼差しで聞いて来て。
北「なんの事?」
千「誤魔化してもダメ俺には分かってるんだから」
北「千賀」
千「独りで、なんでも抱え込むとこ悪いクセだ」
お前に言われるとは。
千「あの力は俺たち天使の力じゃない」
北「なんで分かる」
千「俺、一度死にかけた事があるんだよ」
北「えっ」
千「子供の頃に遊んでて、池に落ちちゃってさ」
北「それで」
千「諦めかけたとき温かい光りに包まれ」
まさか。
千「声が聞こえたんだ」
北「どんな」
千「お前は死んではならない、この先の将来で重要な役割を果たす事となっているって」
神の声―
千「あのときと同じだった宏光の光りに包まれた感覚が」
北「‥‥っ」
千「もしかして神の」
北「言うな!」
頼む、それ以上は…クッ!
千「言わないよ、でもこれだけは覚えてて」
北「千賀」
千「みんな、宏光のことが大好きなんだって事」
北「ぁ…‥」
千「何があっても、どんな結果になっても俺達はガヤさんも信じて待っていると思う」
北「おまえ」
千「巡り逢いって偶然なんかじゃない互いが必要とし惹きつけ合う、それは宏光も同じさ」
離れたとしても、また巡り逢える。
そう言いたいん?
千賀は優しく微笑み、太輔親になるってすげぇな。
大きな困難を乗り越えた姿は何よりも逞しく、慈愛に満ちていた。
ニカとの愛の結晶である、幼子を抱きしめ。
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