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天使と悪魔

第19章 震える心

・戸塚side

北山、一体なにがあったっていうんだ?

“知りたいなら自分の能力を使えばいいではないか”

また、お前か。

“我々の力は幻想だけではない、その者の心まで見る事ができる”

その手には乗らない。

それで、俺が北山をお前の所へ連れて行くよう仕向けるつもりなんだろ?

“別にそんなつもりはないが”

じゃどうしてこの間はあんな事を言ったんだよ。

“事実は事実として教えてやったまでの事、だからといってすぐというわけではない”

えっ?

“時期がくればお前は自然と我の元へ来る”

なんだよそれ?

“言ったであろ?その為に生まれて来たと、それより協力してやってもいいぞ”

何を?

“魔王を倒す為にだ”

なる程、あんたにとっても邪魔だから一石二鳥ってわけ?フッ

“あぁ、だがお前らにとって悪い話しではないはず”

どうだか…

“なら、お前にいいものを見せてやろう”

今度は、なに?

そう、こいつは俺に今までいろんなものを見せて来た

“見れば分かる”

それは過去の映像だったり未来のもだったり。

“知らなければ、後悔するぞ”

すべてが幻想なのか、それとも現実があるのか。

そんなの俺には分からない

けれど、その中には寂しく佇む北山の姿があったんだ

場所は―






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