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・河合side

河「うっ、わあぁーっ」

横二「郁人！」

塚「河合！」



“もうダメだ、やられちまう“そう思ったとき。

とつぜん頭上から、羽根の羽ばたく音が聞こえ。

見上げた先には…



塚「えっ!?トッツー」

横「どうしてここへ」



なっ、お前なにやってるんだよ。

が、驚く俺達をよそにハッシーの傍へ降り立ったトッツーは。



戸「ハッシー俺の眼を見てごらん」

橋「‥‥‥」

戸「そう、いい子だね」



その羽根で、あいつの身体を包み込み話しかけ始める

いったい何をする気なんだ



戸「怖くない怖くないよ、もう大丈夫」



すると、ハッシーの口から驚くべき言葉が飛び出し。



橋「裕太…お兄ちゃん」



えっ？



二「なんで？ここにはいないのに」

横「まさか幻想」



なっ!?



戸「心配しなくていいからずっと傍にいる」

橋「本当に？」

戸「うん、俺はハッシーの兄貴だから絶対に離れたりはしなよ」

橋「うん」



ギュッ！

そして、わけ分からないでいる俺達の前でハッシーはトッツーに抱きつき。

ガクッ！

そのまま意識を失ってしまい。

その身体を抱き上げ俺達の前まで来ると。



戸「玉森の所へ連れて行ってあげてそれできっと安心するはず」

横「トッツーお前どうして幻想が使えるんだ？」

戸「知ってるだろ俺の血には魔族の血が混ざってるって、ﾌｯ」

塚「だからってさ」

二「覚醒したのか」

河「なっ!?そうなのかトッツー」



その言葉に悲しそうな笑みを浮かべ。



戸「河合、俺…」

河「ﾊｯ、駄目だ！そんなのは絶対に許さないぞ」



ギュッ！

一瞬、いやな予感がし咄嗟に強く抱きしめる。



戸「河合…」



何を言いたいのか、なんとなく分かった気がしたから



戸「でも、もしかしたら俺の存在が部落の皆に災いを」

河「そんなの分からないだろ誰かに言われたのか」

戸「‥‥‥」



―が、それには答えず黙り込んでしまってよ。

でも俺は。



河「絶対に離さないから」

戸「河合」



そう強く言い放つ。





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