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天使と悪魔

第19章 震える心

・河合side

横「とにかく、部落に戻らないか?」



そんな俺達を見て渉が口を開き。



塚「そうだって話は帰ってからすればいい」



塚ちゃんもポンと肩を叩き俺を促す。



河「あぁ」



このとき、それぞれがどんな事を思ったのかは分からない。

ただ言いしれぬ不安の中、それでも俺たちは己を信じて。

仲間を信じ、前に進むしか道はなかったんだ。



横「じゃあな2人とも何かあったら抱え込まず話して来いよ」

二「俺達は、いつでも力になるから」

河「おう、フッ」

戸「…横尾」

横「んっ?」

戸「玉森に伝えて心配しなくてもハッシーは覚醒したわけじゃない恐怖で自我を失い一時的に魔の血が目覚めただけだって」

塚「じゃもう、あんなふうになることは?」

戸「絶対ってわけじゃないけど同じようなことがない限りは、起こらないんじゃないかな」

横「そうか、それを聞いて少し安心した」



そして渉たちと別れたあと俺は…



戸「かっ、河合!」



まるで自分の想いをぶつけるかの如くトッツーを愛しまくる。



河「ぜったい離さない」

戸「んあっ、もっ、分かったから」

河「だったらその言葉二度と口にするんじゃねぇや」

戸「うっうん、あっああ、そんなに激しくしたら壊れちまうってぇー」



トッツー、なぁトッツー、ギシッ、ギシッ!

俺は後悔なんてしないから



戸「うっ、あぁーっ」



お前を愛したことも。



戸「あっあっ、んっ」



運命をともにすることだって。

そう言ったら、こいつ泣き出してしまってさ。

バカ当たり前だろ、お前を独りになんかするわけないじゃん。

絶対にな。

抱きしめた温もりは俺だけのもの誰にも渡しはしない

未来永劫―





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