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天使と悪魔

第19章 震える心

・北山side

そんなお前が“妖魔の子”知ったときには驚いたけど

俺ら天使はその妖力がどれほどのものなのか知らない

けれど、あの神とかいう奴はそれを借りろと俺に言った。

トッツーお前、どんな力を持っているんだわ。

いざ魔王と戦おうっていう前の日―



戸「俺が能力を解放すれば北山はやつを封印できる、そう言いたいの?」



最初、トッツーは躊躇し。



戸「そしたら、どうなる?お前は何処へ行ってしまうんじゃ」



気づいていたなんて、思わなかったから驚いたわ。

それでも、やらなきゃならないって言ったら渋々了解してくれたけど。

俺だってずっとここにいたい太輔のみんなの傍に。

泣くな泣かないでくれトッツー。

結構、俺お前の涙に弱いんだからよ。

希望を捨てたわけじゃないんだ。

このとき自分の運命を受け入れながらも。

俺も、こいつも逆らおうと足掻いていたのかもしれない。

愛する人の傍にいたくて。

それがその未来を変えてしまったとしても後悔はしないと。





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