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天使と悪魔

第20章 強い絆と共に

・藤ヶ谷side

北「いいから帰るぞ」

藤「ちょ、引っぱんなってば」

屋「向こうは大丈夫か」

北「んっ?ハッシーなら、もう平気だぜ。だから屋良さんも」

屋「なんだ?」

北「今度は自分の幸せ見つけたらどう」

屋「はっ?いや俺は」

北「亮太だって、その方が自由になれていいよな」

山「えっ、あ、はぁ…」

屋「なに言ってるんだこいつは俺が」

北「帰るぞ太輔」

屋「おい、人の話しは最後まで聞け」



ガチャ!



屋「北山、チッ」



バタン―

無駄だぜ屋良こいつはそういう奴なんだから。

そして家に戻った俺達は、その夜もまた。



北「太輔、太輔えぇ、うっあっ、あぁーっ」



再び求めて来たひろに応じ激しく愛し合う。



北「もっと、もっと、いっぱい愛してくれ」



まるで、貪るように俺を欲するひろ。



北「太輔!」



お前が望むことなら、なんでもしてやる。



北「あっあっ、んあっく」



けどイクたびに、その輝きを増していく姿を見ていると複雑な心境になるんだ。



北「そんな顔しないでくれ頼む、クッ」

藤「ひろ」

北「笑っていてくれよ」



そういうお前は、ギュッ!

抱けば抱くほど笑顔が消えてくじゃん。

まるで、自分の運命を徐々に受け入れてくかの如く。

それでも俺は、求められるままひろを抱いた。

それしか、してやれることが見つからなかったから。

たとえそれで手の届かない所へ行ってしまったとしても後悔しないよう。

俺は、全身全霊でその想いの丈をぶつけながら愛しまくったんだ。

希望だけは捨てずに―





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