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天使と悪魔

第20章 強い絆と共に

・藤ヶ谷side

戸「ごめん教える前にこんな事になっちゃって」



トッツー



戸「あいつはね、藤ヶ谷と離れたくなくて子供を欲しがったんだ。そうすれば、自分が天界へ行かなくてもよくなるかも知れないって微かな望みを託し」



そうだったのか。



戸「もう一度だけ必ず俺が会えるようにするから早く追いかけて来て北山もきっと待っているはず」



あぁ、俺もこのままなんて嫌だからよ。



横「よし、行くぞ」

薮「全員で」

橋「俺も?」

宮「もちろん、ニコッ」

玉「でもニカは」

二「大丈夫、自分のことは自分でなんとかする」

内「さすが北山の弟や」

千「俺は…」

塚「子供を連れてくわけにはいかないよね」

内「心配せんでもええ」

二「内くん」

内「ベビーシッターなら、ぎょうさんおる」

千「あっ 有り難う!ニコッ」



そして、全員の想いが1つになる。

あいつ、ひろのもとへ。



横「長、号令だ!」

藤「わた」

河「宏光がいない今、俺達は太輔に従う」

藤「郁人」

五「天使の皆も同じ気持ちだ、なっ?そうだろ」



五関の言葉に頷くタマたち



藤「よしいいか天使は内側を、悪魔は外側に位置して飛べ」

一同「おう!」

藤「なにがあっても体勢を崩すな」

一同「了解!」

藤「俺達は東の山を目指すそして北山の行く道を愛で照らして補佐しその運命を見つめてやろう!それが、俺達に出来るあいつへの…クッ」

横「太輔もういい」

内「みんな気持ち分かっとる、ニコッ」

藤「くっ、いざ出発」

一同「おう!」



バサッ、バサッ、バサッ!

黒と白の羽根が空へと飛び立つ。

ひろ、お前にも見せたい。

これが、お前が悩み苦しみながらやり遂げた結果だ。

強い絆で結ばれた俺達の姿が…

だからもう一度、俺はこの手で必ずお前を抱きしめてみせる。

そして思いっきり愛し注いでやりたいんだ。

お前の子宮へと―

奇跡の天使と言うのなら、受け止めくれ。

この燃えるような愛をその身体で。

俺たちの未来、奇跡を掴む為に―





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