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天使と悪魔

第21章 運命のとき

・北山side

翌朝、太陽の眩しさに目を開けると。

俺は、太輔の腕の中にしっかりと包み込まれていた。

ガサッ!



北「トッツーか」

戸「皆も一緒にいるよ」



そこへ、他の連中もやって来る。



内「北山」

北「内…」

内「いっぱい愛して貰ったみたいやな」

北「ふっ」

屋「もう心残りはないか」

北「ねぇ」

屋「なら良かった」

玉「ミツ」

北「んな顔をするなタマ」

玉「俺ミツのこと大好きだから、クッ」



そう言って抱きついて来るタマの頭を優しく撫で。



北「俺も大好きだぜ」

宮「キタミツ」

北「こいつのこと頼むな」

宮「うん、クッ」

橋「宏光 ヒクッ」

北「塚ちゃんと仲良くしろよ」

橋「えっ?どうして、それ…を カァーッ」

北「俺はなんでもお見通しだ クスッ」

河「宏光」

北「トッツーのこと離したら許さないからな」

河「分かってる」

戸「北山、フッ」



俺の勘が正しければ、こいつも何かを抱えているはず

だが俺は、もう傍にはいてないからなんの力にもなってあげられない。

だから郁人に託すしかなかった。



五「お前に会えて良かった」

北「五関、皆のこと頼む」

五「あぁ ニコッ」

塚「北山、クッ」

北「その笑顔でこいつらを明るくしてやってくれ」

塚「藤ヶ谷のことは心配しなくていい俺達で支える」

ニ「ミツ」

北「ニカ、俺の可愛い弟」

ニ「うっわあーっ」

北「バカ泣くな千賀と仲良くな、フッ」

横「俺はお前を尊敬する」

北「俺もだ気苦労かけちまうけど宜しくな」

横「気にしなくてもいい」

薮「宏光」

北「こいつらいい奴だろ」

薮「そうだね俺ずっとここにいる」

千「宏…光‥ヒック」

北「お前は母親じゃん」

千「でっ、でも、ふえっ」

北「俺たちに未来と勇気をくれたのはお前なんだぞ、だから自信もって生きてけ」

山「北山くん」

北「亮太お前なら大丈夫だ」



が、そうこうするうち寝ていた太輔も目を覚まし。



戸「そろそろ時間みたい」



魔王がいるという山頂からは不穏な空気が漂い始め。



北「行くか」

藤「ザコは俺達に任せろ」

内「お前は奴だけを目指せばいいんや」

横「他は俺達で何とかする」

北「頼んだぜ」



そこへと向かい一斉に飛び立つ。




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