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・北山side

自分の力を思いっきり解放した瞬間に。

そこから吹き出た風が魔王の身体を包み込んでいく。

途端、こいつの中から抜け出た俺は。



魔「くぅーやめろ！」



ザザザッ―

再び光りを放ち、その中へあいつを引きずり込んだんだ。



魔「おっ、覚えてやがれ…必ず‥お前…を‥」



ズボン！

あとに残されたのは魔王が封印された光りの繭だけ。

ふっ、やった。



戸「北山！」

北「トッツー、ﾆｺｯ」



と、そこへトッツーが上から降りて来てよ。

俺達は顔を見合わせ微笑み合う。



戸「封印ってこういう事だったんだ」

北「お前の作り出す幻影と俺の光りが交わる事でできる物体そこへ閉じこめれば奴は力を失っちまうらしい」

戸「でもこれどうするの？このままってわけにはいかないし」

北「んー」



確かにそこまでは俺も考えてなかったわ。

すると―



藤「ひろ！」

北「太輔」

藤「おまえ大丈夫なのか、身体はなんともない？」

北「おう、ﾆｺｯ」

千「うええっ、近くで見るとでっけぇなぁ」

玉「ほんと」

宮「千さん、寄り過ぎだって」

千「んなこと言ったって、滅多に見れないぜこんなの」



少し離れた所で、成り行きを見守っていたこいつらも駆け寄って来て。



屋「大した奴だ、お前は」

北「屋良さん、ﾆｺｯ」

ニ「ミツ、すっげー」

橋「うわぁー大きな手鞠」

戸「ハッシー､ﾊﾊｯ」

河「きゃははっ、こいつには遊び道具にしか見えないみたいだ」

五「まだお子ちゃまだから仕方ないさ」

橋「違うもん俺だって塚ちゃんと ﾌﾟｰｯ」

塚「はっ、ハッシーそれはまだ内緒だって言っただろ」



ぷぷぷっ―



横「しかし、問題はこれをどうするかだが」

薮「んー」



それを思案していると。



内「火山口にでもぶっこんどけばいいんやないか？」



そう、内が言い。



藤「それがまぁ無難と言えば無難だけどな」

内「そやろ、ﾆｺｯ」

山「じゃ皆で運ぼう」

一同「おう」



バサッ、バサッ！

それから、あいつらはそれを持ち上げると。

空へと飛び立って行き。





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