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・戸塚side

内「ここいらでええんやないか？」

横「よし、落とすぞ」

一同「おう！」



ドンッ、とその瞬間！



戸「北山」

河「どうしたんだトッツー」

戸「あいつが、北山が行ってしまう」

内「なんやて！」

横「急げ、みんな」



バサッ、バサッ！

俺達は、慌てて２人がいるところへ戻る。

が、着いた時には既に。



藤「ひろ、ひろ！」

北「そんな顔しないでくれ笑えよ太輔」



その身体は、眩いばかりの光りに包まれていてさ。



玉「ミツ、行っちゃ嫌だ」

宮「タマ」

ニ「わったーなんとかならないのかよ」

横「こればかりはどうする事もできない、ｸｯ」



藤ヶ谷が離れまいと必死であいつを抱きしめていたんだ。



北「なっ、キスしてくんね」

藤「ひろ、チュッ」

北「んっ」



最後の最後まで寄り添おうとする２人。

そんな姿を見ていたら。

俺達の胸にも堪らないものがこみ上げて来る。



山「やっぱり、こんなのっておかしい！」

屋「亮太、ｸｯ」

千「マジ、ふざけんなっつうの」

橋「神さまなんて大嫌い」

戸「ハッシー」

塚「北山、本当に行っちゃうんだね」

五「くっそ！」

薮「宏光」



けれど無情にも。



内「あれはなんや」

横「天からの迎えか」

一同「‥‥っ」



空から輝くような柱が射し込んだかと思うと。

北山の身体へと降り注ぎ。



藤「ひっ、ひろ！」

北「太輔！」



途端その身体は宙へと浮いて。



藤「ひろおぉーっ」



それでも離すまいとしがみつく藤ヶ谷。



北「ダメだ、もう放せ」

藤「冗談じゃない、お前は俺のもん！」

北「太輔、ｸｯ」



ピカッ！

と、まるで雷のような矢が空から降って来たかと思うと。



横「危ない太輔！」

河「よけろ！」



ドカン―



藤「くあっ」



あいつは、吹っ飛ばされてしまってさ。



北「太輔！」



その間にも、どんどん上昇して行く北山。



戸「北山あぁーっ」



そして、叫ぶ俺たちを寂しそうな瞳で見つめている。



藤「まっ…まだ‥諦めないぞ…くっ」

五「お前どうする気」



バサッ、バサッ！



河「あいつ」





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