天使と悪魔
第22章 幻影を求めて
・玉森side
ミツ今頃ひとりで何をしているんだよ?
トッツーが言ってた。
前に未来を見たときミツは綺麗な場所で、寂しそうに佇んでいたって。
今、そうなのかな?クッ
宮「タマ?」
玉「抱きしめてあげたい」
宮「えっ」
玉「出来ることなら今すぐにでもミツの所へ行き思いっきり抱きしめてあげたいよ、ヒクッ」
宮「‥‥っ」
お願い神さまミツを返してくれ。
そこにいたって幸せになんかなれない。
ミツはガヤの傍じゃなきゃダメなんだ。
悲痛な叫びは天へ通じるのか?
俺達は皆、それぞれの想いを胸に秘め。
ただ精一杯生きていたんだ
そうするしか、ミツの想いに応える事が出来なかったから。
そうしてあの日から3ヶ月が経とうとしていたある日のこと。
俺は不思議な夢を見る。
北「タマ、ニコッ」
玉「ミツ、ミツうぅーっ」
そこは綺麗な花がたくさん咲いている所で。
ミツは満面の笑顔で立っていてさ。
ギュッ!
思わず駆け寄り抱きつくと優しく俺の頭を撫でながらこう言った。
北「おめでとタマ良かったな、ニコッ」
えっ、なに?どういうこと
北「幸せになれよ」
玉「ミツ行かないでミツ」
微笑みながら、消えて行く姿を俺は。
泣き叫びながら追いかける
宮「タマ、タマ!」
が、俊哉の声で目を覚ました瞬間に。
玉「うっ、ダッ」
宮「どうしたのタマ!?」
我慢できない程の吐き気が襲って来て。
玉「うっ、うえ…えーっ」
宮「タマ、気持ち悪いの?ねぇ大丈夫」
それを見て、ハラハラしながら俺の背中をさする俊。
ハッ、これって…
―が、その意味が分かった途端ペタッと床に座り込む
瞳から、涙がこぼれていき
宮「タマ!?」
だから、夢に出てきてくれたんだミツ。
おめでとうを言いに…
玉「うぅ、ヒクッ」
ありがと、ありがとうミツ
俺、頑張って宮田と一緒にこの子を育てるから。
そして絶対、幸せになってみせる。
玉「ミツうぅーっ」
叫ぶ声は天まで届けとばかりに響き渡り。
俺は、心に決めていた。
もう決して弱音は吐かないと―
・
ミツ今頃ひとりで何をしているんだよ?
トッツーが言ってた。
前に未来を見たときミツは綺麗な場所で、寂しそうに佇んでいたって。
今、そうなのかな?クッ
宮「タマ?」
玉「抱きしめてあげたい」
宮「えっ」
玉「出来ることなら今すぐにでもミツの所へ行き思いっきり抱きしめてあげたいよ、ヒクッ」
宮「‥‥っ」
お願い神さまミツを返してくれ。
そこにいたって幸せになんかなれない。
ミツはガヤの傍じゃなきゃダメなんだ。
悲痛な叫びは天へ通じるのか?
俺達は皆、それぞれの想いを胸に秘め。
ただ精一杯生きていたんだ
そうするしか、ミツの想いに応える事が出来なかったから。
そうしてあの日から3ヶ月が経とうとしていたある日のこと。
俺は不思議な夢を見る。
北「タマ、ニコッ」
玉「ミツ、ミツうぅーっ」
そこは綺麗な花がたくさん咲いている所で。
ミツは満面の笑顔で立っていてさ。
ギュッ!
思わず駆け寄り抱きつくと優しく俺の頭を撫でながらこう言った。
北「おめでとタマ良かったな、ニコッ」
えっ、なに?どういうこと
北「幸せになれよ」
玉「ミツ行かないでミツ」
微笑みながら、消えて行く姿を俺は。
泣き叫びながら追いかける
宮「タマ、タマ!」
が、俊哉の声で目を覚ました瞬間に。
玉「うっ、ダッ」
宮「どうしたのタマ!?」
我慢できない程の吐き気が襲って来て。
玉「うっ、うえ…えーっ」
宮「タマ、気持ち悪いの?ねぇ大丈夫」
それを見て、ハラハラしながら俺の背中をさする俊。
ハッ、これって…
―が、その意味が分かった途端ペタッと床に座り込む
瞳から、涙がこぼれていき
宮「タマ!?」
だから、夢に出てきてくれたんだミツ。
おめでとうを言いに…
玉「うぅ、ヒクッ」
ありがと、ありがとうミツ
俺、頑張って宮田と一緒にこの子を育てるから。
そして絶対、幸せになってみせる。
玉「ミツうぅーっ」
叫ぶ声は天まで届けとばかりに響き渡り。
俺は、心に決めていた。
もう決して弱音は吐かないと―
・