テキストサイズ

天使と悪魔

第22章 幻影を求めて

・河合side

それは、照史と狩りに来た帰り道。

内たちの部落へ向かう途中にある温泉。

そこへ寄ろうと、こいつが言い出して。



桐山「知っとるかここ恋愛成就の湯いわれとるんやで」

河「初めて聞いた」

桐山「恋人または好きな人と一緒に入ると永遠に結ばれるゆう」

河「へぇー」



んっ、ちょっと待て。



桐山「だからわいらも永遠っちゅうわけや」



冗談だろ俺にはトッツーが



河「あはっ…出る」

桐山「なに慌てとるん」

河「だってよ」



俺はお前と変な関係になるつもりはないから。

と、照史は―



桐山「ずっと友達でいてな」

河「へっ?」

桐山「生まれ変わっても、何処かで巡り会いまた一緒しよ」



何だ、そういう意味?脅かすな ハハッ!



河「改まって言わなくても決まってる」



が、ふと思った宏光と出会っていなかったら。

あのとき、トッツーやスノーマン村の連中に助けられなかったら。

俺はこいつとも出会えなかったのかもしれないと。

そう考えると人生って不思議だわ。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ