テキストサイズ

天使と悪魔

第23章 誓いの口づけ

・玉森side

夢じゃないんだよな。



玉「ミツ?」

宮「キタミツ」



その日、外で日光浴をしていたらわたが帰って来て。



玉「戻って来てくれたんだ」



俺は思わず抱きついたんだけど。



玉「ねぇどうしたんだよ」



何を言っても全く反応してくれず。



玉「どういうこと?なんでミツなにも喋らないわけ」

横「それが分からないんだ帰って来たらそこで立っていて話しかけても返事すらしない」

玉「そんな」



そこへ他の皆も駆けつけて来る。



五「本当に北山なの」

河「だから言ったじゃん、間違いないって」

塚「でも、なんだか様子がおかしい」

戸「俺のこと分かる」

橋「ハッシーだよ、なんとか言って」

宮「キタミツ、まるで眼が死んでいるみたい」

玉「宮田!」

宮「ごっ、ごめん」



でも、本当にそうだった。



屋「亮太、藤ヶ谷を呼んで来い」

山「分かった」

横「屋良あいつは」

屋「お前らが、内緒でコソコソとやっていたのは知っている」

横「お得意の透視能力ってやつ、フッ」

屋「が、こうして目の前に現れた以上あいつにも伝えるべきだろ」

五「だけど本当に北山なの」



その言葉に誰もが口を閉ざす。



橋「まるで人形みたい」

塚「まさか、また心が壊れちゃったんじゃ」

宮「だとしたら尚更、ガヤさんに」

横「いやそれは違う」

宮「えっ」



と、何かを感じたのかわたがそう言い



横「眼は確かに開いているんだが、もしかしたら寝てるのかもしれない」

河「うえぇーっ、そんなのあり得るのかよ」

五「でも、そう言えば瞳が全く動いていない気が」

戸「本当だ視界に俺らの事も入ってないみたいだし」

玉「けど、じゃなんだってミツはそんな状態で天界から戻って来たわけ」



また神さまが、意地悪しているんだとしたら酷いよ。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ