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天使と悪魔

第23章 誓いの口づけ

・藤ヶ谷side

藤「だけど、どうして帰して貰えたんだ?」

北「知りてぇか?ニッ」



そんな俺の問いに、怪しい笑みを浮かべるひろ。

んっ?



千「ああっ」

五「どうした?」



そのとき健永が大きな声を上げ。



千「見て宏光のお腹」

戸「えっ!?」

河「うえぇー膨らんでる」

横「そっかぁ、あまりにも汚れていたからそっちに気を取られ気づかなかったんだ」

屋「そういうこと」

山「だから帰して貰えたんだね」

宮「キタミツに赤ちゃんが出来たから」

玉「ミツおめでとう」

ニ「うぉー超、嬉しい」

千「やったぁ」

橋「どんな子が生まれるのか楽しみ」」

塚「んふふっ」

薮「宏光、良かったね」



マジか、俺の子が。



北「触ってみそ、おまえの子だ ニコッ」



それを聞きソッとお腹に手をやると途端に。



藤「うっ、動いたピクピクって」

北「挨拶してるんだぜパパに、クスッ」

藤「マジ、俺の子なんだ」

北「あぁ、あの月明かりの中で愛し合った時に出来た子だ」

藤「やった、ひろ俺は親父になる」

北「んふふっ」

藤「一生、護ってやるからお前もこの子も」

北「宜しく頼む、頼りにしてるぜお父さん」

藤「おう」



俺は嬉しさのあまり、ひろの身体を持ち上げグルグルと回り出す。



北「ばっ、バカ落ちる降ろせ」

藤「落とすもんか、大切なお前らを、あはっ、アハハ俺の子だ俺の」

北「ふっ、太輔」



こうして俺達に本当の幸せが訪れる。

その小さな命と共に―

もう二度と離さないと心に誓い。





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