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天使と悪魔

第4章 絡み合う糸

・藤ヶ谷side

北山、夢じゃないんだよな

今、こいつは手を伸ばすとすぐ届くところにいる。



北「藤ヶ谷メシどうする」



あれから帰ることもせず、俺の傍にずっといるんだ。



北「なぁ、おまえ人の話し聞いてる?」

藤「んっ?あぁ」

北「あぁじゃねぇよメシ」

藤「北山が食べたい」



ドカッ!



藤「いってぇー足蹴んなよ足」

北「ふざけたこと言ってるんじゃねぇや」

藤「あぁーはいはい、どうせ俺が悪いんだろ」

北「なんだそれ?」

藤「お前、もう少し可愛く出来ないの?」

北「嫌ならついて来るな」

藤「はっ?北山が、一緒に来るって言ったんじゃん」

北「お前が離れたくないって顔してたから仕方なくついて来てやってるんだろ」

藤「俺?」

北「フンだ」



くっそ腹が立つ、何かギャフンと言わせたい。

まるでこれじゃあ俺ら珍道中だぜ。

あの後、俺は問われるがままにこいつへ。

ダークの村で何が起きたのか話して聞かせたんだ。

そしたら―



北「捜しに行こうぜ」

藤「えっ?」

北「お前の仲間をよ」

藤「帰らなくていいのか」

北「なんだ、俺が一緒じゃ迷惑?なら行かねっけど」

藤「いやそんな事はない」



逆に嬉しいし―






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