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天使と悪魔

第4章 絡み合う糸

・藤ヶ谷side

それに、郁人が無事なのか気になるところだしさ。



北「じゃまずその河合とかいうやつを捜すか」

藤「そうだな、フッ」



Thank you 北山、フッ!

それから、しばらくは沈黙が続き。

ヤバい参った、何を話していいのか分からない。

どうする?

そう考えあぐねていたその時だった。



北「藤ヶ谷、見ろ!温泉があるぞ」

藤「マジで!?」



目の前に広がった、大きな露天風呂。



藤「こんなデカいの初めて見た」

北「ここでいいんじゃね」

藤「そうだな、フッ」



ちょうど野宿するところを探していた俺達は。



北「よし、飯の準備をしようぜ」



ここですると決めこみ―



北「が、その前に」



北山の眼がキラキラと輝いている。



北「入りてぇ、んふふっ」

藤「もちろん入るに決まってるじゃん」

北「待て、一緒にか?」

藤「別に男同士なんだからいいだろ」

北「おまえ変なこと考えてない?」

藤「ないない約束は守る、北山が嫌がることはしないだろ」

北「分かってるならそれでいい」

藤「じゃあ入るか」

北「先に行け」

藤「はっ?なんでだよ」

北「なぁーんか怪しいんだわ」

藤「信用しろって」

北「ジロッ」



疑り深い北山は自分が先に入ることを拒み。





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