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天使と悪魔

第4章 絡み合う糸

・横尾side

そのころ俺達は―



塚「横尾、五関!?」

横五「塚ちゃん!」



突然ニカが連れて来た2人を見てただ驚きの声を上げていた。



五「良亮?良亮だよね」

橋「ごっちぃーギュッ」

横「ハッシーおまえ」



コクンと頷く塚ちゃん。



横「参ったな」

五「横尾」

横「この2人、どこをどう互い違えて逆の生い立ちとなってしまったのか」

塚「えっ?」



俺はニカが天使に育てられた悪魔であることを塚ちゃんに話して聞かせる。



塚「なるほど、それであのとき」

五「皮肉なもんだ」

塚「だけど俺はハッシーを護るよ」

五「塚ちゃん」

塚「そうだろ五関、こいつは俺の弟なんだから」

五「そうだね、フッ」



あぁ、俺だってニカのこと



橋「へぇーミツっていうんだ二階堂の兄貴」

二「そうミツはね俺のことが大好きなの」

橋「会ってみたいなぁ」



ふっ、いつの間にか仲良くなっている2人。



五「それより何があった」

横「そうだ、どうしてこんな所にいたんだ?」



俺達は塚ちゃんから一族で起きたクーデターの話しを聞く。



横「なっ、太輔は!」

五「無事なの!」

塚「分からない」

五「塚ちゃん」

塚「ごめん俺たち逃げるのが精一杯で、クッ」

五「そんな…」



くっ―



横「捜そう」

五「横尾」

横「あいつは、必ず生きている郁人だって」

五「あぁ、そうだね」



離れるべきではなかった、初めてそう後悔する。

頼む太輔、どうか無事でいてくれ。

星空を見上げ願い―





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