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天使と悪魔

第5章 訪れる慟哭

・河合side

ここはいつも賑やかなスノーマン村。



宮「佐久間っていうの可愛いなぁ デヘッ」

佐久間「あ、どうも」



あれから宮田って天使は、何故だかプードルの佐久間を気に入ってしまい。



玉「ふん」

戸「玉森、相手は獣人なんだから、ねっ ハハッ」

玉「だからなに俺はあいつが誰とくっつこうが知ったこっちゃないよ」



そう言いつつ不機嫌オーラ満開の玉森裕太。

この2人デキてるんだろ?



戸「参ったな」

河「トッツー独りで大丈夫か俺これから太輔たち捜しに行って来るけど」

戸「千賀もいるし」



その千賀は―



千「ドーベルマンかっちょえぇー」

岩本「ふっ」

千「うわクール、なっなっやっぱ強いんだろ」

阿部「そりゃ」

渡辺「照はこの村のガードを任されているんだ」

千「へぇー」



で、相変わらず宮館は。



宮館「ボーッ」

諸星「ねっ、ダテさんってなんでいつもボーッとしてるの教えて」



“‥‥‥”(カピバラだからだよ)



河「じゃ行って来る」

深澤「俺も行く」

河「はっ?」

深澤「俺も ニコッ」

河「ネコを連れてく趣味はない」

深澤「えぇー連れてってよなぁ」

河「やだね行くなら勝手に独りで行きな」

深澤「ちぇっ」



深澤辰哉、何故か俺になついてきやがる。



深澤「河合くんに振られちまった」



俺は、妖魔にも興味ねぇの



深澤「なら俺がその太輔って人を見つけたら御褒美になんかくれる」



しかし、懐かれると可愛く思えてくるから不思議。



河「見つけたらな」

深澤「よし頑張るぞ」

河「ふっ」



心を閉ざしてしまった天使

そいつを助けるため種族を越えて集まって来た奴ら。

天使はデリケートな生き物だ、だから。

俺たち悪魔は魔力を使って束縛する。

でなければ子供なんて産ませることは出来ないから。

が、その結果…

命を落としていった天使達は何を思い感じていたんだろう。

あの人は―

それを知りたいと思った、こいつらと接して行くうちに。

そして、その結果。

俺が見たのは、種族を越えた愛だったのかもしれない

お前らを見ていて思った、愛っていいもんだなって。

自分も、そういった相手と巡り逢いたいって。

そう、あの人が俺に願っていたみたいに。





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