天使と悪魔
第2章 出会いと再会
・北山side
あれから数年―
ニ「ミツうぅー」
北「ニカ、んふふっ」
ここは部落から少し裏手に入った所にある泉の畔。
北「元気にしてたか?」
ニ「おう ニコッ」
そこにある洞窟で―
二「あのな俺、友達ができたんだ」
北「友だち?」
俺達は兄弟として共にときを過ごしている。
北「おまっ!?千賀」
父親の意志を継ぎ。
二「知っているの?」
北「あぁ、俺が連れて来たやつだかんな フッ」
二「そうなんだ」
千「えへっ」
千賀健永―
北「確か、ニカとは同い年じゃなかったっけ?」
二「うん俺のこと、前から気になっていたんだって」
さて、どうする?
千「時々宏光がここへ来ていたのは知っていた」
北「お前、だから」
2人とも、まだ羽根が生える前。
千「ダメ…かな?」
ニカは、自分が悪魔だとは自覚していない。
二「ミツお願い」
北「参ったな」
千「えっ?」
千賀もまた、ニカのことを同じ一族だと思っているのだろう。
二「俺、ミツの言うことなら何でも守る」
千「俺もニカと一緒にいたいんだ」
北「‥‥っ」
千賀の言葉で、昔の自分を思い出す。
北「分かった、ただし」
二「ミツに黙ったままここから他へ行ったりしちゃあダメ、でしょ ニコッ」
北「あぁ」
ごめんなニカ、閉じ込めるようなことをしちまってよ
だけど今は、まだ―
「ひろ覚えておくのだ高嗣は血の繋がりで言えばお前の弟になる、だが」
“成長し羽根が生えたなら立派な悪魔だ”
「危険を感じた時はすぐにでも離れろ、いいな」
そんな日が来るのだろうかそんな日が…
しかし―
それはそう遠くならないうちにやって来る事となる。
まるで、慟哭の前触れかの如くに。
・
あれから数年―
ニ「ミツうぅー」
北「ニカ、んふふっ」
ここは部落から少し裏手に入った所にある泉の畔。
北「元気にしてたか?」
ニ「おう ニコッ」
そこにある洞窟で―
二「あのな俺、友達ができたんだ」
北「友だち?」
俺達は兄弟として共にときを過ごしている。
北「おまっ!?千賀」
父親の意志を継ぎ。
二「知っているの?」
北「あぁ、俺が連れて来たやつだかんな フッ」
二「そうなんだ」
千「えへっ」
千賀健永―
北「確か、ニカとは同い年じゃなかったっけ?」
二「うん俺のこと、前から気になっていたんだって」
さて、どうする?
千「時々宏光がここへ来ていたのは知っていた」
北「お前、だから」
2人とも、まだ羽根が生える前。
千「ダメ…かな?」
ニカは、自分が悪魔だとは自覚していない。
二「ミツお願い」
北「参ったな」
千「えっ?」
千賀もまた、ニカのことを同じ一族だと思っているのだろう。
二「俺、ミツの言うことなら何でも守る」
千「俺もニカと一緒にいたいんだ」
北「‥‥っ」
千賀の言葉で、昔の自分を思い出す。
北「分かった、ただし」
二「ミツに黙ったままここから他へ行ったりしちゃあダメ、でしょ ニコッ」
北「あぁ」
ごめんなニカ、閉じ込めるようなことをしちまってよ
だけど今は、まだ―
「ひろ覚えておくのだ高嗣は血の繋がりで言えばお前の弟になる、だが」
“成長し羽根が生えたなら立派な悪魔だ”
「危険を感じた時はすぐにでも離れろ、いいな」
そんな日が来るのだろうかそんな日が…
しかし―
それはそう遠くならないうちにやって来る事となる。
まるで、慟哭の前触れかの如くに。
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