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天使と悪魔

第6章 奇跡を呼ぶ想い

・河合side

ゆっくり、ゆっくりと地上へ降り立つ天使たち。



戸「みんな弓を下ろして」



ざわざわざわ、トッツーの言葉にその場にいた天使らがざわめく。



藤井「戸塚くん何しに来たん?」

戸「流星こそ何をしているんだよ?」

藤井「俺らの長を護ってるんや大事な長やし当たり前やろ、それともなん?お前らも悪魔にそそのかされた連中の一味か」

玉「流星、俺達は!」

戸「玉森」



思わず感情的になりそうになる玉森を制し言葉を続けるトッツー。



戸「流星、北山がそんな事を望んでると思う?」

藤井「‥‥‥」

戸「君は誰の為にそうしてるの?兄貴のため」

藤井「くっ、兄ちゃんは、兄ちゃんはなぁ」

戸「知っている、あいつがどれだけ北山のことを思っていたか」



トッツー



戸「だけどね、北山が好きなのは」


藤井「あの、悪魔だとでも言いたいん2人は愛し合っていると?」

戸「そうだよ」

藤井「頭おかしんやないか天使が悪魔を好きになるわけないやん」

千「そんな事はない」

藤井「へぇー千賀は、相手が悪魔でも好きになるゆうねんな」

千「俺はなる」



“千賀”

その言葉に二階堂が思わず名前を呼ぶ。

お前、もしかしてこいつのこと。



藤井「こりゃ、また驚いたわ」

戸「ちゃかすのはやめにしな」

藤井「ふんっ」



しかし、こいつを説得するのはなかなか難しいんじゃないのか。

かといって俺らはどうすることもできず。

ただ、成り行きを見守っていたんだ。

歯がゆさを感じながら―





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