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天使と悪魔

第6章 奇跡を呼ぶ想い

・藤ヶ谷side

戸「その代わりこっちにも条件がある」

藤井「なんや」

戸「藤ヶ谷以外の悪魔たちも同行させてやってくれ」

藤井「はっ?なにゆうてんねん」

戸「お前にも知って欲しいんだ、あいつらの心を」

藤井「くっ、勝手にすればええ!どうせ無駄なんやから」



なんだ、交渉成立か?



戸「宮田、みんなを呼んで来てくれ」

宮「OK分かった」



それから―



宮「もう降りて来てもいいよ」



そうこいつが言い、バサッバサッ、そこへ。



五「ふぅ、一時はどうなるかと思ったけど」

塚「さっすがトッツー」

橋「素敵いぃ」

戸「あっ、ありがと ハハッ」



あはっ、すっかり人気者だな。



玉「ガヤ…でいい?」

藤「あ、なに?」

玉「ミツの部屋に案内するね」

藤「宜しく頼む」



こうして俺は、やっと北山と会える事となる。

けれど、そこにいたのは。



藤「おまえ」



まるで魂の抜け殻みたいになっちまったあいつの姿だったんだ。



横「だいじょうぶ太輔なら出来るよ」

藤「わた」

塚「自分を信じて」

藤「塚ちゃん」

五「願えば必ず伝わるはずさ、ニコッ」

藤「五関」

河「お前ならきっと大丈夫」

藤「郁人」

二「頑張れガヤ」

橋「ファイトだ」

藤「ニカ、ハッシー」



そうだ、自分の想いを信じよう。

あいつが教えてくれた愛するという心を。

俺は意を決して隣へと座り

聞こえるか北山?俺は今、お前の傍にこんなにも近くにいて。

お前のこと見つめているんだ。

気づいてくれるのを待ってるから。

いつまでも、その隣で―





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