天使と悪魔
第6章 奇跡を呼ぶ想い
・横尾side
大倉「宏光、なぁー宏光、頼む返事をしてくれ」
部屋の前まで来たら、声が聞こえ。
思わず一瞬、足を止める。
宮「あぁやって何度も何回も呼びかけているんだ」
玉「でも全く反応しない」
千「その瞳は宙を浮き視点は定まらず」
“同じだ、あの時と”そう思う。
大倉「もう俺の声は聞きたくないんゆうんか、クッ」
ガチャ、俺達は静かに扉を開き。
すると―
大倉「なっ!?」
藤「北山おまえ」
千「俺達が呼んだんだ」
玉「ミツのために」
大倉「くっ」
仕方なく傍から離れたそいつは、スレ違いざま太輔に
大倉「言いたい事があるんやったら言え」
藤「別に」
大倉「なわけないやん俺がこんなふうにしたんや怒れ怒鳴れよ腸が煮えくり返るくらいなんやないんか」
藤「お前、なに独りで悲劇ぶってるんだよ」
大倉「なに!」
藤「こいつに対するお前の気持ちは俺もよく分かっているつもりさ」
その瞳がジーッとベットの上で座っている天使に注がれている。
藤「その敵意を剥き出しにする感情の中に北山をどれだけ大切に想い護りたいと思っていたのか、痛いほど伝わってきたから」
大倉「おまっ」
藤「藤ヶ谷だ、フッ」
大倉「藤ヶ谷、俺が憎くはないん?」
藤「そんなふうに思ったらこいつが悲しむ、なぁ北山そうだろ」
大倉「‥‥っ」
ふっ、さすが俺達の長。
それから太輔はその天使の隣へ腰を掛けると。
言葉を掛けるわけでもなくただ座っていたんだ。
時々、優しく髪を撫でたり
見つめながら自分の額を、そのオデコにくっつけ微笑むような表情をしたりと。
それはまるで瞳と心で話し掛けているみたいな感じにも見えた。
肩に手を掛け、自分の方に身体をもたれ掛けさせたり
そんな事を何度も繰り返し本当に愛おしそうに接していて。
おまえ本当に惚れているんだな。
その姿を見てそう思う―
・
大倉「宏光、なぁー宏光、頼む返事をしてくれ」
部屋の前まで来たら、声が聞こえ。
思わず一瞬、足を止める。
宮「あぁやって何度も何回も呼びかけているんだ」
玉「でも全く反応しない」
千「その瞳は宙を浮き視点は定まらず」
“同じだ、あの時と”そう思う。
大倉「もう俺の声は聞きたくないんゆうんか、クッ」
ガチャ、俺達は静かに扉を開き。
すると―
大倉「なっ!?」
藤「北山おまえ」
千「俺達が呼んだんだ」
玉「ミツのために」
大倉「くっ」
仕方なく傍から離れたそいつは、スレ違いざま太輔に
大倉「言いたい事があるんやったら言え」
藤「別に」
大倉「なわけないやん俺がこんなふうにしたんや怒れ怒鳴れよ腸が煮えくり返るくらいなんやないんか」
藤「お前、なに独りで悲劇ぶってるんだよ」
大倉「なに!」
藤「こいつに対するお前の気持ちは俺もよく分かっているつもりさ」
その瞳がジーッとベットの上で座っている天使に注がれている。
藤「その敵意を剥き出しにする感情の中に北山をどれだけ大切に想い護りたいと思っていたのか、痛いほど伝わってきたから」
大倉「おまっ」
藤「藤ヶ谷だ、フッ」
大倉「藤ヶ谷、俺が憎くはないん?」
藤「そんなふうに思ったらこいつが悲しむ、なぁ北山そうだろ」
大倉「‥‥っ」
ふっ、さすが俺達の長。
それから太輔はその天使の隣へ腰を掛けると。
言葉を掛けるわけでもなくただ座っていたんだ。
時々、優しく髪を撫でたり
見つめながら自分の額を、そのオデコにくっつけ微笑むような表情をしたりと。
それはまるで瞳と心で話し掛けているみたいな感じにも見えた。
肩に手を掛け、自分の方に身体をもたれ掛けさせたり
そんな事を何度も繰り返し本当に愛おしそうに接していて。
おまえ本当に惚れているんだな。
その姿を見てそう思う―
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