テキストサイズ

天使と悪魔

第6章 奇跡を呼ぶ想い

・横尾side

藤井「もう30分も経ったやん何も変化はない、だから言ったやろ無駄やって」

大倉「黙ってろ流星」

藤井「あっ、兄貴!?」



んっ?大倉って天使の表情が変わったな。

祈るような瞳で2人を見つめ。

そして、1時間・2時間とどれくらい経っただろう。



藤「‥‥っ」

玉「みっ、ミツ!」

宮「なみ…だ!?」

ニ「泣いてる、ミツが」

藤井「そん…な」

千「宏光」

戸「北山!」



その頬に、一筋の涙が滴り落ちる。

すると、太輔が優しく語り掛けるように言ったんだ。



藤「なにがそんなに悲しいんだ、んっ?言ってみ聞いてやるから」



と、その口が微かに動き。



北「ふ…じ‥が…や」

藤井「喋った!?」

宮「キタミツ!」

北「…す‥ま…ね」

藤「どうして謝る?」



その口の動きは更に、はっきりしてよ。



北「おめっ…受け入れ‥られな…かった‥俺が…忠‥くんを」

大倉「‥‥っ」

藤「だから、お前そんな所に籠もっちまったわけ?」

北「もっ…無理‥クッ」

藤「何が?」

北「…いっ‥しょに…は‥いれない」

藤「そんなことはない誰が決めた俺か?お前か?なら答えは簡単だ、俺はお前と一緒にいる今度こそ絶対に離れたりはしない」

北「…だっ‥め…なんだ」

藤「なぜ?」

北「汚れ…ち‥まっ…た‥から」

横「ハッ、太輔、その後の言葉に耳を貸すな」



それを聞いて俺は叫ぶ。



横「お前らを見ていて分かった聞いてはいけなかったんだ、だから聞くな太輔」

藤「わた」



だが、天使は必死で訴える



北「なっ…頼む‥おめ…の‥手で…俺を」

横「太輔!」

玉「ミツやめてくれ、そんなこと言うなって」

河「マジかよ!?」

五「なんでそうなる」

戸「純粋に想えば想うほど汚された傷は深い、だから」

塚「だからってさ」

藤井「北山くん俺が間違ってた許してくれ、クッ」

宮「流星」

藤井「ごめん、謝るから!これからは、なんでも言う事を聞く悪い奴らともつるまんホンマや、だから頼む死ぬなんて言わんといてくれ」

二「そうだってミツ、駄目だよそんなの」



けど、そんな周りの言葉は聞こえないのか訴えは止まらない。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ