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天使と悪魔

第6章 奇跡を呼ぶ想い

・横尾side

と、そのときだった。



大倉「違う違うんや宏光」



そいつ大倉って天使が叫び声を上げたのは。



大倉「お前が俺の声を聞きたくないちゅうのは嫌ってほど分かっとる、そやけどもう一度だけ聞いてくれ」



すると、再び動く唇。



北「た…だ‥くん」

大倉「いま俺の名前を呼んだ!?聞き間違いやないんやな」



急ぎ傍へと駆け寄り。



大倉「よく聞け俺達はいや俺はしていないんや」

藤「‥‥っ」

大倉「あの時お前は、その瞬間に身体が硬直し完全に俺を拒否った、そしてそのまま心を閉ざしてしまい、そやからやってないホンマや、信じて戻って来てくれ宏光」



同時に、次々と周りにいた連中が名前を呼ぶ。

それは想いが起こした奇跡だったのかもしれない。

まるで、光りが射したかの如く活気が戻った瞳。

その視線の先には―



大倉「ふっ、負けたわお前に藤ヶ谷太輔」



苦笑いしつつ、見つめ合う2人へ言葉を贈った大倉。



大倉「幸せになれ」





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