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泣かぬ鼠が身を焦がす

第1章 濡れ鼠


こんな高層ホテルあるかよ、とは思いながら部屋にある唯一の扉に近寄ってそっと開いてみる


「!!」


か、完全に社長室……
高そうなデスクに接客用のソファセットまで……


ってことは会社に連れ込んだってことか!?
ありえねー!


え?つーかなに?
社長室の横にこんなベッドルーム普通ある?
女連れ込む用?

うわうわ
ウリ知らねぇなんて純情だと思ったけど全然そんなことねぇじゃん!!!


次々に出てくるやばいものにどんどん血の気が引いていく


「はぁぁぁ……」


こんな高いところからじゃ流石に降りられねーし、中を通るにも絶対警備とかに見つかる


「やられた……」


んーー……
いやでもあれだ!
前向きに考えよう

こんだけ女用の部屋作っといてあんだけ溜まってたってことは、ここで飼ってもらえばよくね?

広いし、綺麗だし、なんかいい匂いもする
最高じゃん!


ってことで次に社長さんに会ったらお願いしてみよっかな

ほっとけない、みたいに言われたし
もしかしたらね


んじゃ、1発抜いて寝よっと


着せられていた薄いチェック柄の絵に描いたようなパジャマのパンツを下ろすと、社長さんが履いてたのと同じ下着が出てきた

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