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泣かぬ鼠が身を焦がす

第14章 鼠の志奪うべからず


いいけどね!
セックスで俺を吐かせようなんて100年早いわ!


さっきまでは突然の行動にちょっと焦ってたけど、ヤるとなったら乗ってきた

自分からも舌を絡ませて腕を拓真さんの首に回す


キスうまいよな
気持ち


酸素を奪われるように荒々しいキスをされれば、俺の思考は鈍くなっていった


カタン、と聞こえた木と木が軽く当たるような音に引き出しを開けた事がわかる

ローション取ったのかなーなんて考えて余裕でキスしていた俺だったんだけど、口が離れて見せられたそれには愕然とするしかなかった


「ん、ふぁ…………え、なにそれ?」
「見て分からないか?」


わかる、わからないで言うなら
わかる

わかるけど、俺がわかんねーのはなんでそんなもん持ってるのかってことだよ


拓真さんが持っていたのは、可愛らしいイラストの書かれた箱

それだけなら全然問題ないんだけど、その箱の卑猥な中身を俺は知ってる


「いや、だってそれ……ひ、1人、でやるもんじゃん……」


拓真さんが持っていた箱にはこれまた可愛らしい字体で『瞬間絶頂』と書かれている

つまり、何かと言うと

オナニーホール
通称オナホ


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