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泣かぬ鼠が身を焦がす

第17章 千里も一里になるはずで


会社の下に到着して車に乗り込むと、運転手さんに昨日花とかの材料を買いに行った駅に送ってくれと頼む


「行き先の変更があった場合には、社長にお伝えすることになっているのですがよろしいですか?」
「お願いします」


俺が返事をすると車はゆっくりと動き出した


ヒトミさんの店までよりも少しだけ早く車が止まる

駅のため長く車を止めていられないから早口にお礼を言って車を降りた


さて、どこのお店にしようかな


駅ビルに入ってフラフラお店を見て回っていると


「あら? ノラちゃん?」


と声をかけられた


「あ……」


昨日のイケメン


そこにいたのは、昨日キャンドルの作り方を教えてくれたイケメンのオカマだった


「ラッピング買いに来たの?」
「そう。何かいいお店ないかな?」
「私の知ってるところで良かったら案内するわよ」
「やった! お願いします!」


1人でいたから時間あるかな、と思ってお店の案内をお願いしたら快く引き受けてもらえた


ラッピングとか正直全然わかんなかったから、すげー助かる


それからお店を案内してもらって、相談にも乗ってもらって、更には荷物まで持ってもらってしまった

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