
泣かぬ鼠が身を焦がす
第26章 嘘八百
それから俺はご飯を食べて、部屋で報道番組を見ながら今の政治経済の状況を調べる
国会やってるとこなんだ
そしたら時間によっては日中は完全にいないんだけどなー
日中は結構廊下の前人がパタパタ通ってるんだよね
色んな報道番組を見倒して、今の政治の動きはそこそこわかった
けど、色んな時間が上手いこと食い違っててここだっていう決め手がない
どうしよう
考えながらベッドに横たわると、昨晩寝ていなかったせいか睡魔に襲われた
「ふぁ……」
とりあえず、今日すぐっていうのは無理だし
起きてから考えよう
そして俺は布団をかぶって目を閉じた
目が覚めると、本当は日中の出来事は全て夢だったんじゃないかってぐらいに昨日と同じことが起きていた
つまり、俺の部屋に
あの人がいた
「よく眠れたか?」
「なんでいんだ……っ!? なんだ、これ……」
「全く抵抗がなかったから縛りやすかったぞ?」
「……っ」
起き上がろうとした俺を阻んだのは、両手首と片脚に巻かれた縄
両手首は合わせるように縛られ
脚は膝を伸ばせないように曲げた状態で縛られている
くそ
逃げられもしねぇ
