テキストサイズ

泣かぬ鼠が身を焦がす

第33章 能ある鷹も身を焦がす(サイドストーリー2)


私の質問に三村は恥ずかしそうに俯きながら


「はい」


と答えます


「そうですか」


私は三村に見えないようにこっそりとポケットに手を入れ、スイッチを操作しました

すると


「あっ……!? う……」


横で三村が身体をくねらせ始めます


本当にちゃんとそのままにしていたのですね
素晴らしい


私はスイッチを止め


「私の淹れたお茶を零さないで下さい。ちゃんと飲んで」
「はい……」


切なそうな顔
でもまだだめです


私は三村のその無言の訴えを見て見ぬ振りをして、世間話を始めました

最初は私のする話に普通に付き合っていた三村に異変が現れたのは数十分が経ってから


少し時間がかかりましたが、ちゃんと効果が出たようですね


三村はもじもじと脚を擦り合わせ、顔を紅潮させています

脚の付け根に置かれていた手は何かを隠すように股間部に

息も少し乱れているでしょうか


「ーーーそれで、最近は……」
「あの」


そして遂に私の話を遮って三村が声をかけて来ました


「こ、れ……っ」
「どうかされましたか?」
「何か、入って……っまし、た?」


流石に気がつきますか

そうですよ
貴方が全て飲んで下さったお茶には粉末の媚薬が溶かしてありました

ストーリーメニュー

TOPTOPへ