
泣かぬ鼠が身を焦がす
第36章 一生添うとは
強く舌を吸われて、口中掻き回されて
なにこれ
ちょ、拓真さん!?
「んぁ、ん……た、く……まさ……?」
キスの合間に拓真さんの名前を呼ぶと、「なんだ?」と言いながら俺がさっきしたみたいに顔中にキスをされる
「も、もう1回すんの……?」
「嫌か?」
あ、その聞き方ズルい
拓真さんとのセックスが嫌とかそんなこと、言えるわけないのに
「……嫌じゃない……けど」
結局俺がそう答えると、どことなく嬉しそうな雰囲気を漂わせた拓真さんのキスが首筋へと降りていく
ん……
なんか、いつもより強く吸ってる?
普段そんなに跡とか残さないけど、今日は結構ガッツリ残されてるような
暗くて確認は出来ないけど、今までの経験上なんとなくわかる
珍しいな
つーか、俺もさっき拓真さんにつけちゃったっぽいし、おあいこかな
さっきの疲れでまだ身体はまともに動かなくて、完全にされるがままの俺に拓真さんはひたすらキスをし続ける
そして、その間もずっと俺の中に入ったままのちんこが少しずつ固くなっていくのを感じた
この、柔らかいのがだんだん固くなってくんのゾクゾクする
別に気持ちいいとこに当てられてるわけじゃないのに気持ちいい
