
泣かぬ鼠が身を焦がす
第36章 一生添うとは
そして俺も拓真さんもそこまで時間もかけずに復活して
「んあぁ……! あ、あー……!! あ、イく、イ……く……」
声が枯れるまで散々喘がされた
流石に抜かずの2発(では結局済まなかった)はなかなかキツくて、終わった後息を整えてからも動かなくなってしまう
「風呂入るか?」
「んー……」
拓真さんにたっぷりかいた汗とべっとべとになった色んな液を洗い流す提案をされたけど
「動けない……」
動こうとしてみても腕1つあげるのも大変
俺が上げかけた腕をパフ、と布団に戻すと、拓真さんが笑いながら俺を抱き上げてくれた
「連れて行ってやる」
あー……また
拓真さんに迷惑かけてる
世話、焼かせてる
「いい……明日で……」
俺はぐったりしながらも拓真さんに言葉で拒否するけど、拓真さんは
「俺だけで入るのは寂しいから」
と聞いてくれない
寂しいなんてそんなことあるわけないじゃん
俺が拓真さんのところに来るまではずっと1人だったんだから
それに拓真さん1人でなんでも出来そうだし
1人焼肉とか
1人映画とか
躊躇いもなく行けそうじゃん
疲れで意味のわからない思考回路になった俺は他の「1人なんとか」を探しながら運ばれる
