短編集
第3章 王子 × 奴隷
「父上、ただいま戻りました。」
「おお、リン。よくやったな。」
賛辞に頭を下げ地に膝を着く。
それは、他の使用人がいるから......
「それでは私は失礼します。」
そう言って他の使用人が出て行ったのを確認するとリンはすぐに姿勢を崩す。
「あー!何で親父にこんなこと....」
「親父と言うな!お父さんと呼びなさい。」
何故か恥ずかしそうにそういう父親に息子ながらドン引きだ。
「やめろ、気持ち悪い。」
「昔はパパってそれはもう可愛く呼んでたのに!」
それは昔の話だろ!
「そうですよ、リン。何ならパパママでいいのですよ。」
背後から聞こえた声にまたゲンナリする。
「母上....」
「御機嫌ようリン、また遠征だったようね。」
「おお、リン。よくやったな。」
賛辞に頭を下げ地に膝を着く。
それは、他の使用人がいるから......
「それでは私は失礼します。」
そう言って他の使用人が出て行ったのを確認するとリンはすぐに姿勢を崩す。
「あー!何で親父にこんなこと....」
「親父と言うな!お父さんと呼びなさい。」
何故か恥ずかしそうにそういう父親に息子ながらドン引きだ。
「やめろ、気持ち悪い。」
「昔はパパってそれはもう可愛く呼んでたのに!」
それは昔の話だろ!
「そうですよ、リン。何ならパパママでいいのですよ。」
背後から聞こえた声にまたゲンナリする。
「母上....」
「御機嫌ようリン、また遠征だったようね。」