テキストサイズ

短編集

第3章 王子 × 奴隷

「げっ!アレイ。」


「げっじゃありません。本日のお召し物はいかがされますか。」


「まかせる。」


「はっ。」






そういうとアレイは深々と一礼をして立ち去った。





とても優秀な付き人だがなにぶん怖い。






それにしても隣国から使者か。
確かフェルド王国と言ってたな。






昔は元国王と親父が仲良くて国交もあったらしいが、確か今は反乱軍に圧倒され王権は崩れ衰退しているはず。







ここでアルファーンと友好関係を結ぶつもりか。







ふん、どんな奴が来るのか見てやろーじゃん。








ーーーーーーーーーーー.......





「フェルド王国からの謁見である!!!」






その掛け声とともに数人の使者たちが親父の前へ膝をつく。






「サラフ国王よ、お目見えできましたこと大変光栄であります。」




「そう固くなるでない。」



「はっ!!」






こいつらは反乱軍なのか...?






そんなことを考えていると使者たちはまた言葉を続けた。





「貢ぎ物と言ってはなんですが、友好の印となれば。おい、連れてこい!」





二人の男に両腕を取られ連れて来られたのは









一人の少年。

















ストーリーメニュー

TOPTOPへ