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短編集

第1章 金持ち×平凡

俺とこいつは何もかもが正反対だ。



恵まれた容姿と家柄、人望に憧れを持つアルに対して容姿も家柄も全てが平凡な俺。





幼馴染という繋がりがなければ俺たちは関わりもしないような人間だろう。






だから、俺がアルを好きなんて気持ちばれちゃいけない。










「行こう?キョーヤ。」


「......うん。」







毎朝同じ道を一緒に歩く。



そりゃもちろん家が隣だから。俺にとっては大切な時間でもアルにとっては何ということのないただの登校時間。








こんなことでいちいち傷ついてもう何年たつっけ?

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