短編集
第4章 ヤクザ×学生2
ーーーーーーーーー.......
「........んっ......?」
だるく重たい瞼を開くと、真っ暗で無機質な空間が目に入る。
「ここ、どこ......」
腕に力が入らなくて、さっきの布に何か薬品が仕込まれていたことに気づく。
「なに.......」
かろうじて腕を動かすと、チャリ....と音がする。
手首にヒンヤリとした冷たさと重みを感じて視線をやると、僕のては手錠に繋がれていた。
「えっ......!?」
あり得ない状況にだんだんと意識が覚醒していく。
僕のてはパイプベッドに繋がれて、服はぶかぶかのワイシャツのみで下は下着すらはいていなかった。