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[現代版] 天使と悪魔

第9章 心と記憶の和

・横尾side

屋「さてこの後どうする」

千「俺、話していいのかな」

屋「じゃあ、分かっているところまで話せ」



いや、その前に。



横「屋良さんちょっといいですか?」

屋「なに?」

横「聞きたい事があるんですけど」

屋「んっ?」

横「さっきって言ってましたよね、それっていつの事です?」

屋「お前、一体なんの話しをしているんだ」



トボケても無駄ですよ。



横「内と連絡を取ったのって俺が来る前それとも後」

屋「それは」



俺の眼は節穴じゃないんですから。



横「変なんですよね、屋良さんずっとここにいたし」

屋「‥‥っ」

ニ「そういえば」

千「確かにいた」



お前ら気づくの遅いって。



屋「だから、まっ…」

横「前だとしたら携帯履歴に残っているはず」

屋「お前まさか見せろとか言うんじゃないよな?」



もちろん。



横「見せて下さい ニコッ」

屋「信用してないってわけショックだなぁ」

横「一度、嘘をつかれてますから」

屋「それって」



反応したなって事は…



五「横尾、どういうこと」

玉「俺たちにも分かるように話してよ」

横「最初、屋良さんは俺に記憶を取り戻したきっかけは黒い羽根が空から降って来てからだと言った」

五「あぁ関西の連中と同じだろ」

横「けれど本当は違う」

屋「何故そう思うんだ?」

横「空から降って来たのは羽根ではなく得体の知れない球体でそれに触れたことによって思い出した、そうですよね?ニコッ」

屋「ふっ、なるほど理由は」

横「健永が記憶を取り戻した時その経過を聞いたところ屋良さんのマンションから自分ちへ帰る途中の亮太に会ったと」

千「俺?」



そして、その亮太も健永と同じく思い出していた。





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