
[現代版] 天使と悪魔
第10章 慟哭の記憶③
・屋良side
浸食―
生き物の身体に皮膚の穴を通して小さな卵を埋め込み
体温で孵らせその気を餌にし成長する魔物がいる。
身体から追い出すには…
屋「亮太もういいやめろ」
山「やっ…だ‥」
屋「やめるんだ」
グイッ!悪い、北山、内、大倉、許してくれ。
バサッ、バサッ―
神山「うえぇー嘘やろ」
重岡「どこへ行くんねん」
濱田「屋良さん亮太」
バサッ、バサッ―
その身体を海水に浸ければいい。
あの時か、くっそ。
あんな一瞬で亮太の身体の中へよくも卵を。
バサッ、バサッ―
海だ急いで海へ行かなければ、クッ
分かっている。
これは仲間を見捨てる行為だという事を。
シールドが外れた今、あの家は無防備な状態。
襲われるのも時間の問題だろう。
が、それでも俺は…
すまない、またお前たちを俺は必死で飛び続けた。
ただ亮太を救いたい一心で
だが太陽の陽射しを浴び、キラキラと輝く水面が見えて来た時。。
グサッ!
屋「うぐ…なっ‥亮…太」
山「ダメ…だよ‥屋良にぃこの…子は出たが‥って…るんだ‥から…フッ」
屋「おまっ…脳を‥」
侵されちまったのか。
あとは2人して真っ逆様に落ちて行くだけだった。
山「あっ…生まれた‥屋良にぃ…との子」
それならそれでいい…
一緒に逝こう亮太、その子を連れあの世とやらに。
俺は渾身の力を振り絞り、亮太の身体から出ようとしている奴を掴むと。
グサッ、手にした刀で突き刺す。
山「屋良…に‥屋…ガクン」
屋「亮太、クッ」
―が、それは亮太の命をも消し去ってしまい。
屋「ほら…見えるか‥海だ…あそこが‥俺達の…新しい‥住みか…となる」
俺の可愛い亮太、いつまでも一緒だよ。
ギュッ、ヒューン!
また必ず会える未来で。
“ふっ、ハーフだから器として調度いいと思ったが、失敗したか”
しかし最期に聞こえた言葉で奴らが意図的にした事だと知った。
悔しかったよ凄く情けなくてさ。
これは、魔王なんかに魂を売ってしまった俺への罰なのかとも思った。
だがもう繰り返しはしない絶対―
護ってみせる、亮太の皆の笑顔を。
必ず俺が!
それが自分のなすべき事だと心に誓い今、俺はお前達の前にいるんだ。
兄貴、屋良朝幸として―
・
浸食―
生き物の身体に皮膚の穴を通して小さな卵を埋め込み
体温で孵らせその気を餌にし成長する魔物がいる。
身体から追い出すには…
屋「亮太もういいやめろ」
山「やっ…だ‥」
屋「やめるんだ」
グイッ!悪い、北山、内、大倉、許してくれ。
バサッ、バサッ―
神山「うえぇー嘘やろ」
重岡「どこへ行くんねん」
濱田「屋良さん亮太」
バサッ、バサッ―
その身体を海水に浸ければいい。
あの時か、くっそ。
あんな一瞬で亮太の身体の中へよくも卵を。
バサッ、バサッ―
海だ急いで海へ行かなければ、クッ
分かっている。
これは仲間を見捨てる行為だという事を。
シールドが外れた今、あの家は無防備な状態。
襲われるのも時間の問題だろう。
が、それでも俺は…
すまない、またお前たちを俺は必死で飛び続けた。
ただ亮太を救いたい一心で
だが太陽の陽射しを浴び、キラキラと輝く水面が見えて来た時。。
グサッ!
屋「うぐ…なっ‥亮…太」
山「ダメ…だよ‥屋良にぃこの…子は出たが‥って…るんだ‥から…フッ」
屋「おまっ…脳を‥」
侵されちまったのか。
あとは2人して真っ逆様に落ちて行くだけだった。
山「あっ…生まれた‥屋良にぃ…との子」
それならそれでいい…
一緒に逝こう亮太、その子を連れあの世とやらに。
俺は渾身の力を振り絞り、亮太の身体から出ようとしている奴を掴むと。
グサッ、手にした刀で突き刺す。
山「屋良…に‥屋…ガクン」
屋「亮太、クッ」
―が、それは亮太の命をも消し去ってしまい。
屋「ほら…見えるか‥海だ…あそこが‥俺達の…新しい‥住みか…となる」
俺の可愛い亮太、いつまでも一緒だよ。
ギュッ、ヒューン!
また必ず会える未来で。
“ふっ、ハーフだから器として調度いいと思ったが、失敗したか”
しかし最期に聞こえた言葉で奴らが意図的にした事だと知った。
悔しかったよ凄く情けなくてさ。
これは、魔王なんかに魂を売ってしまった俺への罰なのかとも思った。
だがもう繰り返しはしない絶対―
護ってみせる、亮太の皆の笑顔を。
必ず俺が!
それが自分のなすべき事だと心に誓い今、俺はお前達の前にいるんだ。
兄貴、屋良朝幸として―
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