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[現代版] 天使と悪魔

第10章 慟哭の記憶③

・屋良side

中間「みんな、気い抜くんやないで」

関西「おう!」



あのとき、西の連中が囲む中で。

亮太は精一杯パワーを振り絞りシールドを張っていた



屋「大丈夫か?」

山「ぅ…うん‥クッ」



が、その直後。



山「うっあぁーっ」

屋「亮太!」



突然こいつは苦しみ出し。



屋「どうした!」

山「あっ、熱い足が」

屋「足?ハッ」



それはあのとき腫れていたところ。



屋「なんで今更」

山「ああっ、屋良にぃ焼けるようだよぉー」



再び見るみる腫れてく亮太の足。



山「うっわあぁーっ」

屋「亮太、亮太しっかりしろ」

中間「屋良さん」

屋「ガードを崩すな」

小瀧「はい」



どうしたらいい、クッ!



山「くっ…斬って‥」

屋「えっ」

山「俺の足を斬って、屋良にぃーっ」

屋「バカなことを言ってるんじゃない出来るかそんなこと」

山「しっ…シールド‥を…張らな‥きゃ…まっ‥護らな…ければ‥北山くんと…生まれて‥来る…俺達の長‥を…クッ」

屋「亮太!」

山「くっわあぁーっ」



そのとき俺は気づいたんだ



山「あぁーくっ…まだまだ‥出来る…ハァハァ」



亮太が、能力を使えば使うほど。



山「まっ…負けない‥俺は…藤ヶ谷くんの為にも」



どんどん腫れていく範囲が広がっていることに。

まさか…



屋「いつからだ」

山「なに…が‥クッ」

屋「いつから腫れ始めた、シールドを使い始めてからか亮太」

山「ふっ…だから‥」

屋「おまえ」

山「…この足‥もっ…ダメみたい‥きっと俺も」

屋「なっ、そんな事を言うんじゃない」

山「分か…るん‥だ…毒
‥という…より‥身体の中で…なにかが‥動いてるみ…たいな」

屋「‥‥っ」



動いてる?

俺は、その言葉を聞き以前に聞いた話しを思い出す。





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