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[現代版] 天使と悪魔

第14章 慟哭の記憶⑤

・屋良side

一気に、そう俺が話し終えると全員が納得した表情をする。



横「さすが屋良さん」

屋「一応お前らの先輩だからな クスッ」

千「年の功とも言う」

屋「なんか言ったか千賀」

千「いっ、いえ、ハハッ」

屋「ちゃんと、聞こえてるぞー」

千「すみません」

一同「あははっ」



ふっ、場を明るくしてくれてありがとな。



屋「よし、続けよう」

横「はい」

屋「ならば横尾、単刀直入で聞かせて貰うがいいか」

横「なんです?」

屋「もう俺が言いたいことは分かっているだろうが、お前の最期はいつ?何処で誰とだ」

横「五関、話していいぞ」



えっ、どういう事だ?お前



五「俺と横尾が一緒のときのことなんで」

塚「そうなのか」

横「だから、前もって思い出した記憶はここで話すように言ったんだ」

塚「なるほど」

屋「じゃ話して貰おうか」

五「はい」



再び場に緊張感が流れる。

しかしまたしてもそこには偶然が重なり合っていたんだ。

いや、絆なのかもしれない俺達を繋いでいる。

話しを聞いた誰もが、そう思っただろう。

眼には見えない糸が、俺達を繋ぎ合わせていたことを

胸の中にある想いによって

深く強く手繰り寄せ、寄り添う気持ちが確かにあったのだから。

それぞれの中に―





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