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[現代版] 天使と悪魔

第16章 迷走する想い

・藤ヶ谷side

北山にキスをした甘く優しく誘うように。

そして激しく。

でも全く抵抗することなく身を任せてる姿に俺は確信する。

ここから少しずつ前に進んで行けばいいんだと。

なのに…



宮「キタミツ、一緒にゲームしない?」

北「おう ニコッ」



どうして、お前がいるんだよ?みや



宮「ガヤさんもどう」

北「こいつはいい、放っとけ」

宮「そう、じゃあ」

北「俺、先行っと」

宮「あぁズルいジャンケンで決めようって」

北「いいだろ別に早いもん勝ちだわ、んなの」

宮「うわわわっ」

北「やりぃ、ニッ」



今日だけじゃない。

昨日はタマその前にはニカと健永。

そのまた前が、わただろ。

また又前がハッシーだぜ、あり得ないって。

あげく亮太や屋良さんまで帝劇の合間を見て、やって来てよ。

内が出かける少し前から、帰って来るまでいるもんだから。

2人っきりになる事もできやしない。

そうこうしているうち日は過ぎて、もうすぐ3月。

最悪だぜ、まるで邪魔しているみたいな。

ハッ―

そうなのか?お前らみんなして内とグルになり。

なんで?

ひろに、記憶を取り戻して欲しくないの。



北「あっ、悪いちょっくら用足しに行って来る」



が、その隙に。



藤「どういうつもりだ説明しろ」

宮「うわっ、いきなり」



こいつに詰め寄ると。



宮「ガヤさんが早とちりしているから防ぐの協力してくれって頼まれたんだよ」



内にか、くっそ。



藤「確かに、あいつはあのあと俺に」



と、そのとき。



北「何やってるんで藤ヶ谷」



北山が戻って来てしまい。



藤「あ…いや‥まぁ」

宮「何でもないって、それより続きやろ」

北「ふーん チラッ」



帰って来た内に言われた。



内「お前なんか勘違いしているみたいやな」

藤「はっ?」

内「あれは、そういう意味やない」

藤「じゃ、なんだって言うんだ?」

内「まだハッキリとは分からんがとにかく違う、そやから」

藤「そんなんで納得できるか」

内「藤ヶ谷、いいから今はやめとけ」

藤「くっ」

内「言ったはずや傷つけたら許さへんて」



けど、今さら出来るか。

もう遅いんだよ走り出してしまったんだから。

止まらないって―





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