
[現代版] 天使と悪魔
第16章 迷走する想い
・藤ヶ谷side
そっと、唇に触れる程度の口づけだけだったら我慢も出来た。
だが味わってしまった舌や咥内の感触は忘れることが出来ず。
2人して、愛し合ったときの感覚が甦り。
更に、先へと欲してしまう自分を抑えることがどれだけ苦痛か。
お前に分かるか?
宮「ごめん、今度は俺が」
北「トイレだろ気にせずに行って来いよ」
宮「…うん‥チラッ」
藤「ふっ」
心配するな。
そんな眼で見なくても数分の間で、手なんか出したりしないよ。
北「藤ヶ谷お前なに苛ついてるわけ?」
藤「別に」
北「‥‥‥」
藤「俺とは、口きかないんじゃなかったの」
北「ふぅ」
なに?
溜め息なんかつくな、こっちがつきたいん気分なんだからさ。
北「宮田、遅いな」
藤「おっきぃ方でもしてるんじゃない」
北「人んちでか?」
藤「ひとんちだろうが自分ちだろうが出るもんは出るんだから仕方ないじゃん」
北「ふてくされちまって」
藤「だから別に俺は」
何が言いたいんだよ?
すると、こいつは俯きながら。
北「俺さ別に怒ってるわけじゃねぇし」
ボソッと呟くように、そう言い。
北「ただ驚いてしまって、どうしたらいいか分からないでいるだけで」
藤「でもそれでも俺の気持ちは!」
好きだ、お前のこと。
俺は、精一杯の想いを込め北山を見つめる。
北「藤ヶ谷、俺はな」
そして、戸惑っているその身体を優しく包み込み。
愛している、ギュッ!
・
そっと、唇に触れる程度の口づけだけだったら我慢も出来た。
だが味わってしまった舌や咥内の感触は忘れることが出来ず。
2人して、愛し合ったときの感覚が甦り。
更に、先へと欲してしまう自分を抑えることがどれだけ苦痛か。
お前に分かるか?
宮「ごめん、今度は俺が」
北「トイレだろ気にせずに行って来いよ」
宮「…うん‥チラッ」
藤「ふっ」
心配するな。
そんな眼で見なくても数分の間で、手なんか出したりしないよ。
北「藤ヶ谷お前なに苛ついてるわけ?」
藤「別に」
北「‥‥‥」
藤「俺とは、口きかないんじゃなかったの」
北「ふぅ」
なに?
溜め息なんかつくな、こっちがつきたいん気分なんだからさ。
北「宮田、遅いな」
藤「おっきぃ方でもしてるんじゃない」
北「人んちでか?」
藤「ひとんちだろうが自分ちだろうが出るもんは出るんだから仕方ないじゃん」
北「ふてくされちまって」
藤「だから別に俺は」
何が言いたいんだよ?
すると、こいつは俯きながら。
北「俺さ別に怒ってるわけじゃねぇし」
ボソッと呟くように、そう言い。
北「ただ驚いてしまって、どうしたらいいか分からないでいるだけで」
藤「でもそれでも俺の気持ちは!」
好きだ、お前のこと。
俺は、精一杯の想いを込め北山を見つめる。
北「藤ヶ谷、俺はな」
そして、戸惑っているその身体を優しく包み込み。
愛している、ギュッ!
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