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[現代版] 天使と悪魔

第17章 様々な葛藤

・北山side

藤ヶ谷の気持ちは十分すぎるほど分かってるつもりだった。



北「うっおーなにこれどしたの?」

藤「食べたいんじゃないかと思ってさ」

北「カニいぃーうんめぇ」

藤「あはははっ」



一緒に暮らし始め、こいつの優しさに触れ。

けど―



藤「北山、先に風呂へ入ってくれば?」

北「おうじゃお言葉に甘えて ニコッ」



何年も、ずっと一緒にいたせいか危機感っていうの。



北「そういえば内は?」

藤「今日は泊まり込みらしい」

北「ふーん」



あんま感じてなくてよ。

今までだって何度もホテルで2人きり。

一緒の部屋で、寝たこともあったし。

ガチャ!

油断していたと言えばそうなのかもしれないけど。

バタン―

まだ、それがどういうことなのか。

分かっていなかったのかもしれない。

頭の中では、男同士つうか自分が藤ヶ谷と。

そんな事をするって感覚がなかったのもある。

30分後―



北「はぁーサッパリ、さっぱり」

藤「ばっ、バカおまえ上半身裸なんかで出てくるんじゃね」

北「はっ?んだって、いつもの事じゃん」

藤「なぁ北山、俺おまえに自分の気持ち言ったよな」

北「うんだからそれはよく分かった俺もそう答えた」

藤「キスもしたし」

北「まぁーな、でも」

藤「なんだ?」

北「男と女じゃあるまいし俺と藤ヶ谷だぜ、それ以上どうにかなる事もないだろうしさ」

藤「はぁ?いくつになるんだ、おまえ」

北「29ちゃい、ニッ」

藤「だったら知ってるだろ男同士がどうやって」

北「風呂入らないの?」

藤「入るって」

北「じゃ早く行って来い、俺は先に寝てるからよ」

藤「あっそ、マジあり得ないわ ブツブツ」



ガチャ、バタン!

なにブツくさ言ってるんだか?





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