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[現代版] 天使と悪魔

第17章 様々な葛藤

・玉森side

橋「あっ、いた」



んっ、誰が?



橋「ほら、あそこ玄樹」

玉「岩橋玄樹だろ」

橋「2人の子のね」

玉「えっ」



ハッシーが指さした先には



神宮寺「ここの振りって、これで良かったっけ」

岩橋「あ、そうそれで」



あいつが俺と宮田の。



橋「神宮寺!」

神宮寺「橋本くん、ハッ、玉森くんも」



とたん無性に抱きしめたい衝動に駆られグッと堪えながらその姿を見つめる。

玄樹、俺の愛しい子。



玉「ね、ハッシーあの子、記憶」

橋「戻ってるよ」

玉「本当に?」

橋「昨日、安井ちゃんが」

玉「玄樹!」



叫んだ瞬間、待ってましたとばかりに走り込んで来る岩橋。



岩橋「玉…森‥くん…マ‥マン?」

玉「玄樹、俺の可愛い子」

岩橋「ママーン」



ギュッ!



神宮寺「玉森くん 俺 琉生です ニコッ」

玉「嘘、ほんとに!?」



もしかして、この2人。



神宮寺「宮田くんにも挨拶に行きたい」

玉「あいつはいいよ」

岩橋「でもパパ」

玉「いいの玄樹は俺といれば ニコッ」

橋「あははっ、ドS裕太が復活した」



当然でしょ。

玄樹の笑顔を見たら宮田のことでグチグチ不満を言っている自分がバカらしくなって来た。



玉「ねっ、俺たちの楽屋に来ない」

岩橋「はい ニコッ」

玉「神宮寺も一緒に」



ここに、こうして俺達の子がいる。

俺と宮田の愛の結晶がそれでいいじゃんって。

それから、玄樹と神宮寺を連れ楽屋に戻ると。



宮「本当に玄樹が」

千「うわぁーマジで近くにいたんだ」

ニ「良かったなタマ」

玉「うん」

宮「俺も抱きしめたい」

玉「そんな汗かいた身体でするんじゃないよ」

宮「そんなぁーっ」

横「あれ?どこかで、似たようなセリフ聞いたことがあるな」

千「玄樹が生まれた時」

宮「タマあぁーっ」

玉「しつこいウザい、あっちへ行け」

宮「ふぇーんタマが冷たい」

横「よしよし、でもいつもの事だろ」

千「そうそう、ニッ」

ニ「こういうところ昔と、ちーっとも変わってない」

一同「あははっ」



だけど愛している、邪険にしても冷たくあしらっても

俺の隣にずっといるのは、いなきゃいけないのは。

宮田、お前だけだから今も昔も変わりなく。





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