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[現代版] 天使と悪魔

第18章 不安と兆候

・藤ヶ谷side

3月も終わりに近づいた頃



内「いいか藤ヶ谷くれぐれも」

藤「分かってるって、しつこいなぁ」



この日の夜、内は。



内「ほんまは、誰かに来て貰いたかったんやが何故だか、みんな用事があるゆうねん」

藤「じゃ仕方がないんじゃね、フッ」

内「俺のいない間に手なんか出したら許さへんで」

藤「はいはい」



屋良さんに、気になる事があるからと呼び出され。



内「北山、なんかあったら連絡しすっ飛んで来るよって」

北「心配しなくても大丈夫だって」

内「そうか、でもなるべく早く済ませるようにする、なんせ」

藤「なんだよ」



どうしても直に会って話しがしたい、そう言われてさ



内「じゃあな」

北「気をつけてけよ」



そこへと出掛けて行ったんだ。



藤「ふぅーやっと小姑から解放された」

北「あいつは、ただ」

藤「んっ?」

北「いや、なんでもね」

藤「なんだよ言えって気になるじゃん」

北「‥‥‥」



ひろ?

少クラの収録日いらい考え込むことが多くなった北山



北「見ちまったんだ俺」

藤「何を?」



まっ、この状況じゃさすがにこいつも。

周りの連中を、変に思っているんだろうが。



北「俺が寝ている横で内が泣いてるの」

藤「えっ?」

北「なぁ藤ヶ谷?いったいお前らに、なにがあったっていうんで?」

藤「それ…は‥」



もしかして。



北「あいつ、なんであんなに必死になって俺の傍にいようとする」



思い出しているのか?内。



北「もう分からねぇよ」

藤「そのとき何か言ってたか?」

北「俺が護ったる」

藤「‥‥っ」

北「何度も何回もそう言って泣いてるんだ、もうあんな辛い思いさせたりせぇへんって」



おまえ、クッ!



北「どういう事だよ、なぁ教えろって」

藤「くっ」

北「タマと宮田に一体なにがあったハッシーと塚ちゃんは、いつからああなんでニカと千賀にも何かあるのか?郁人とトッツーは屋良さん亮太も」



矢継ぎ早に聞いて来る北山にどう答えていいか分からず。



北「横尾さんと薮も」



だいいち言えるわけがない記憶のないこいつに、クッ!



北「藤ヶ谷!」



ギュッ―

だけどそんな姿を見ていたら堪らなくなり思わず抱きしめてしまう。





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