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[現代版] 天使と悪魔

第18章 不安と兆候

・河合side

だって、トッツーはずっと俺と一緒にいたし。

奴とは、あれから接触していないはず。

あのときとは違う。



戸「ほら行くよ」

河「おう」



ガチャ、バタン!

妖魔とは生き物を惑わし、捕まえ脳や心臓を食する者だと知ったのは。



戸「なんかさ夢を見てた」

河「どんな?」

戸「それが、あまり覚えてないんだよね」

河「夢なんて、そんなもんじゃないの クスッ」



前世での俺が、奴と初めて話したときだった。



戸「いい天気だなぁ」



トッツーお前の口を借りて話しかけて来たあいつと。



「お前の役目は、こいつを抱き続けることだ」



自分が抱いてしまった事で

その中の血が覚醒し、妖魔の能力を使えるようになってしまったトッツー。



「なぜなら目覚めさせたのはお前なのだから、そして」



役目を終えたとき俺は。



「愛するものに喰われる、それもまたお前にとっては至福の喜びであろう」



それによって、トッツーは完全なる妖魔に生まれ変わると。



「我とこの者は“運命共同体”奇跡の天使の身体によって我は復活し」



トッツーと2人で。



「全世界を征服するのだ」



させない絶対、どこだ何処にいる。

姿を見せろ俺の前に。

今度は俺がお前と心中してやるから。

ときの流れの中、気ばかりが焦っている自分がそこにはいた。

既に奴はすぐ傍にいるような不安に囚われつつ。





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