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[現代版] 天使と悪魔

第19章 魔王降臨す

・二階堂side

久し振りに来た演舞場。

懐かしいなぁ、そのすぐ側で咲く桜は。

いつも俺達の心を和ませてくれたっけ。



二千「おはようございまーす」

スタッフ「あれ2人とも今日はなに陣中見舞いかな」

二千「はい ニコッ」



俺と千賀は弾む心で楽屋の中へ足を踏み入れてく。

暫くして―



宮「はぁ、どうしてなんだろう?」



悩める宮田マン登場。



ニ「なんだなんだ来た早々から溜め息ついて」

千「大丈夫か?クスッ」

宮「タマがね、おかしな事ばかりするんだ」

ニ「たとえば?」

宮「んーそれがさぁ」



はっ?それって。



宮「風呂から上がってくれば突然甘えた声を出したりかと思えば冷たく突き放すし、ねぇーなんでだと思う俺わけ分からなくて」



おまえ鈍感すぎ…



ニ「この際だから襲っちゃえば ニヤッ」

千「そうそ」

宮「バカそんなこと出来るわけないじゃん、めっちゃ怒られるに決まってる」



その逆だと思うけど。



宮「男心は分からないや」

二「ぷぷぷっ、お前だって男じゃん」

宮「そうだけど」

千「なんで遠慮する必要がある前世では恋人同士だったくせに」

宮「それとこれとは話が別だからってこっちでも同じようになんて出来ないだろ」

二「そうか俺はいっちゃって構わないと思うよ」

千「俺も」



タマだって、そうなるのを待ってるんだろうからさ。

けど、こいつときたら。



宮「俺は、二階堂や千さんとは違うもん」



だってよ。

なら、好きにすれば?そう言ってやったマジ面倒見切れないし。

だいいち…

だったら未だに、どうしてタマんちで居座ってるんだよ。



宮「護るために決まってるじゃん」



俺達が、護らなければならないのはミツだろ?



二「その前にタマとのこと解決しとけ」



そう言ったら、宮田は黙り込んでしまい。

大丈夫かな?こいつ。





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