
[現代版] 天使と悪魔
第20章 未知の空間
・北山side
肌に感じる気色悪い感触と湿った空気の中。
俺が意識を取り戻すとそこは。
そうか、あの化け物の中に入ってしまったってわけか
しかし、どうやら生きてはいるみたいだな。
ったくシャレにもならないぜ、こんなの。
藤「北山、北山あぁーっ」
頭の中に浮かんで来たのは
叫びながら必死に俺の方へ手を伸ばしていた相棒の姿
くっ、藤ヶ谷…
とたん胸が切なく震え苦しくなる。
ピチャ、ピチャ―
時折なにかの液が頭上から滴り落ちては来るが。
それがなんなのかは分からないし。
あれは一体?ふと見上げた瞬間。
ピチャ!
北「つあっ、熱!?火傷しちまうだろが」
それは、肩へと落ち。
シュッと音を立てながら、服が溶けてしまい。
嘘だろ!?
まさか俺、消化されてしまうってのか?
冗談じゃない。
同化ってこういう意味だったのかよ。
あり得ないわ、クッ!
―と、藤ヶ谷が言っていた言葉が脳裏をよぎる。
藤「俺は嬉しかった、お前に会えて、だから、だから頼む、クッ」
俺だって、同じ気持ちさ。
藤「踏ん張れ、踏ん張ってくれひろ」
でもどうやったらいいんだわ、こんな状態でよ。
が、そのときだった。
「奇跡は起きる宏光、仲間を想い信じ愛する気持ちにより」
なに!
俺の耳に何処からともなく声が聞こえて来たのは。
誰だ、おまえ?
「私の声を忘れたか?我は天地創造の神なるぞ」
んなに言ってんだか。
神「ふっ、相変わらずだなそのもの言い」
北「はっ?」
神「まぁーよい、クスッ」
また、わけの分からない奴が現れたみたいだわ。
神「それは随分と酷い言い方ではないか自分の父親に向かって」
はっ?ふざけたことを言ってるんじゃねぇ。
神「致し方ないことだが、あのとき命を落としたお前は天へと戻って来た」
おいおい勘弁してくれ。
なんのことだか、サッパリ分からねぇや。
神「そんな顔をするな私の話しを聞け、お前は自分から言ったのだぞ」
北「何を?俺にはあんたの言っていることが理解できない」
神「それはそうであろう、記憶を封じ込めてあるのだからな」
北「どういう意味で?」
・
肌に感じる気色悪い感触と湿った空気の中。
俺が意識を取り戻すとそこは。
そうか、あの化け物の中に入ってしまったってわけか
しかし、どうやら生きてはいるみたいだな。
ったくシャレにもならないぜ、こんなの。
藤「北山、北山あぁーっ」
頭の中に浮かんで来たのは
叫びながら必死に俺の方へ手を伸ばしていた相棒の姿
くっ、藤ヶ谷…
とたん胸が切なく震え苦しくなる。
ピチャ、ピチャ―
時折なにかの液が頭上から滴り落ちては来るが。
それがなんなのかは分からないし。
あれは一体?ふと見上げた瞬間。
ピチャ!
北「つあっ、熱!?火傷しちまうだろが」
それは、肩へと落ち。
シュッと音を立てながら、服が溶けてしまい。
嘘だろ!?
まさか俺、消化されてしまうってのか?
冗談じゃない。
同化ってこういう意味だったのかよ。
あり得ないわ、クッ!
―と、藤ヶ谷が言っていた言葉が脳裏をよぎる。
藤「俺は嬉しかった、お前に会えて、だから、だから頼む、クッ」
俺だって、同じ気持ちさ。
藤「踏ん張れ、踏ん張ってくれひろ」
でもどうやったらいいんだわ、こんな状態でよ。
が、そのときだった。
「奇跡は起きる宏光、仲間を想い信じ愛する気持ちにより」
なに!
俺の耳に何処からともなく声が聞こえて来たのは。
誰だ、おまえ?
「私の声を忘れたか?我は天地創造の神なるぞ」
んなに言ってんだか。
神「ふっ、相変わらずだなそのもの言い」
北「はっ?」
神「まぁーよい、クスッ」
また、わけの分からない奴が現れたみたいだわ。
神「それは随分と酷い言い方ではないか自分の父親に向かって」
はっ?ふざけたことを言ってるんじゃねぇ。
神「致し方ないことだが、あのとき命を落としたお前は天へと戻って来た」
おいおい勘弁してくれ。
なんのことだか、サッパリ分からねぇや。
神「そんな顔をするな私の話しを聞け、お前は自分から言ったのだぞ」
北「何を?俺にはあんたの言っていることが理解できない」
神「それはそうであろう、記憶を封じ込めてあるのだからな」
北「どういう意味で?」
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